・シメプレビル(第2世代プロテアーゼ阻害薬)+Peg-IFN+リバビリンでSVR(sustained virological response)を目指す。
・12週は3剤併用、後の12週はPeg-IFN+リバビリンでSVRは89%。
☆治療適応
・ALT30U/l超、もしくは血小板15万未満
☆IFN
・IFNαとIFNβがあり、IFNαにはPEG化されたものがある。
・IFNの副作用:インフルエザ様症状、血球減少、精神症状、自己免疫現象、間質性肺炎、心筋症、眼底出血、脳内出血
・PEG化されると、血中濃度の急な上下がないので、副作用が起きにくい。
・副作用や中和抗体でIFNα無効時にはβを使う。
☆リバビリン
・ALT改善効果はIFNより高いは、HCV-RNA陰性化率はIFNより下。
・副作用:腎障害と溶血性貧血(∴Ccr<50では禁忌、心疾患では注意)、催奇形性あり
☆SVR(sustained virological response)
・治療後24週でHCV-RNA陰性化を指す。
・SVR後も発癌の可能性は0ではない(3.3-8.0年で0.9-4.2%)ので、5-10年は肝癌スクリーニングを行う。
☆肝硬変の場合
・Child-Pugh A(代償性肝硬変):Peg-IFN+リバビリン(無効例ではIFN少量投与)
・Child-Pugh C(非代償性肝硬変):IFN使用しない、肝庇護剤(ウルソデオキシコール酸)