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2014年5月23日金曜日

・R-Y吻合の胃小腸吻合部通過障害は、吻合部狭窄ではなく機能的通過障害であることが多いため、経過観察で改善することが多い(Roux stasis syndrome:RSS)→CRP↑WBC↑なら縫合不全かもしれないが。
・R-Y吻合の欠点は食物が鉄吸収のメインである十二指腸を通らないこと。
・CTで6mm以上の結節はリンパ節転移とする。
・MKのvolume reductionは生存率を改善しない。

2011年7月18日月曜日

臓器移植
・1997年臓器移植法、1998年生体肝移植の保険適応、2004年保険適応拡大
・拒絶反応:第6染色体中のMHC遺伝子からできるHLAが違うと起きる。HLAクラスⅠは全細胞、HLAクラスⅡはB、Mφ、血管内皮に発現
①超急性:24時間以内、もとからある抗体がグラフトを攻撃
②急性:3ヶ月以内、細胞性免疫→ステロイドパルス
③慢性:3ヶ月以降→再移植
・レシピエントが免疫抑制の場合は逆にグラフト内リンパ球がレシピエントを攻撃する→GVHD
・基本はHLA、ABO適合。腎移植はABO非適合でも可。小腸移植はABO適合(HLA適合は不必要)
・免疫抑制薬:シクロスポリンorタクロリムス、アザチオプリンorミコフェノール酸モフェチル、プレドニゾロン。
シクロスポリン、タクロリムス:IL-2の転写合成を抑制。臓器移植成功率を飛躍的に向上させた。
アザチオプリン:リンパ球のプリンヌクレオチド合成抑制
ミコフェノール酸モフェチル:リンパ球のDNA合成抑制
・肺移植では気管支吻合を促進するためプレドニゾロンは術後2週間後に開始
・ドナー:生体(肝、腎)、心臓死(腎、角膜)、脳死
・臓器の保存法:Univercity of Wisconsin液(UW液)は10℃以下、細胞内液組成、高浸透圧(lactobionate)、心臓は最短4時間、腎臓で最長48時間
・脳死の術前管理:低血圧、水電解質バランス異常(∵尿崩症)に注意
・虚血再灌流障害:虚血で抑えられていた細胞障害性酵素が再灌流で活性化
・肝移植
適応:"CBA"→C型肝炎、B型肝炎、アルコール、LCC、Budd-Chiari、CBA(先天性胆道閉鎖)
手技:脳死肝移植:肝臓、下大静脈、門脈、総胆管、肝動脈を丸ごと摘出し、それぞれ吻合する。生体肝移植:左葉を摘出し、左中肝静脈、門脈、肝動脈、総胆管を吻合。
ミラノ基準:肝細胞癌に対する適応。遠隔転移と血管侵襲なし、単発5cm以下、3cm3個以下。これで5生率75%(基準策定前は5生率36%ほど)
・膵移植
適応は腎不全を合併した1型糖尿病
手技:膵十二指腸腎同時移植。グラフト門脈を総腸骨静脈、グラフト脾動脈を総腸骨動脈につなぐ。十二指腸は膀胱や腸管につないで膵液を流す。もとの膵臓腎臓は残しておく。 
膵島細胞移植:ラ島細胞を取り出して、経皮経肝的に門脈末端に流しこみ生着させる。成績はよくない。
・腎移植
ABO非適合でも可能
グラフト腎動脈は総腸骨動脈、グラフト腎静脈は総腸骨静脈に吻合
・小腸移植
適応:クローン病、腸間膜動脈閉塞症、新生児壊死性腸炎、小腸閉鎖など
ドナーはレシピエントよりも約30%体重が少ないほうが良い。
ABO適合は必要だが、HLA適合は必要ない
人工肛門を造設して、グラフトの観察をする
・心移植
適応:拡張型心筋症、肥大型心筋症の拡張相、心筋梗塞
除外:肝不全、腎不全、肺高血圧、感染症、薬物依存、癌、HIV
レシピエント条件:①NYHAⅢ以上で内科治療抵抗②60才未満③本人、家族の協力がある
ドナー条件:PaO2>60mmHg(FiO2=0.4)、血中ドパミン<10μg/kg/min、平均血圧>90mmHg、収縮期血圧>100mmHg、Cr<1.5、体重差25%以内
急性拒絶反応:診断に毎週心内膜生検、治療はステロイドパルス
慢性拒絶反応:診断は3ヶ月毎にIVUS、冠動脈硬化が起こる→胸痛は感じないので症状がなくても検査する
感染症:1ヶ月以内は細菌感染、1ヶ月以降は真菌、嫌気性菌、ウィルス感染。特にサイトメガロウィルスが慢性拒絶反応の原因にもなり重篤。
乳腺疾患
・急性乳腺炎:非細菌性、乳汁うっ滞で起こる。
・急性化膿性乳腺炎:急性乳腺炎に乳管口から黄ブ菌、表皮ブ菌が感染。授乳は中止して抗菌薬投与。
・慢性乳腺炎:主乳管上皮が扁平上皮化生~脱落角化細胞が乳管を詰まらせる→黄ブ菌により膿瘍
・乳腺脂肪壊死:肥満+高齢+打撲→肉芽腫性炎症反応、乳癌との鑑別に生検が必要
・モンドール病:乳房の血栓性静脈炎、乳頭から腋窩にかけて索状物
・乳腺症:乳腺疾患で最多、30/40才、E>Pにより乳腺の増殖と退行のバランスが崩れたもの、乳房腫脹、疼痛、硬結腫瘤、乳頭異常分泌、乳癌との鑑別が必要、治療は不要
・乳腺線維腺腫:思春期~30才前半、乳管上皮と間質線維の良性腫瘍(表面平滑、可動性良、癒着浸潤なし)、マンモグラフィーで粗大石灰化(ポップコーン状)、病理は間質の増生で引き伸ばされた乳管上皮、経過観察
・乳管内乳頭腫:主乳管にできた乳管上皮の良性腫瘍、血性乳汁分泌、癌との鑑別難しい
・乳癌:
乳房のしこりは除外できるまで乳癌として扱う
家族性のものはBRCA遺伝子(癌抑制遺伝子)の変異
病理は浸潤性乳管癌が最多、中でも硬癌が多い(3割)
発生部位は、外上部>内上部>外下部>乳輪>内下部
悪性所見→表面不整、境界不鮮明、可動性不良、硬結、無痛性、圧痛なし
進行すると皮膚のひきつれ、皮膚を引き寄せるとえくぼ、衛生皮膚結節、橙皮様皮膚(浮腫+発赤)
マンモグラフィーは悪性所見、スピキュラ、微細石灰化、エコーでは辺縁不整な低エコー、内部モザイク、後方エコーは減衰
CEA,CA15-3,NCC-ST439,BCA225,TPAは根治手術可能例では15%程度で陽性(→再発、遠隔転移で上昇)
骨転移でALP,Ca上昇、肝転移でALP,LDH上昇、肺転移でLDH上昇
TMN分類:T2は2cm以上5cm以下、N1はレベルⅠ腋窩リンパ節転移、N2はレベルⅡ腋窩リンパ節転移、N3はレベルⅢ腋窩リンパ節転移
レベルⅠは小胸筋外側、Ⅱは小胸筋の裏面、Ⅲは小胸筋の内側、Ⅲの次は鎖骨下リンパ節=Halstedリンパ節、副経路は内胸動脈リンパ節(リンパ管は動脈に伴走、鎖骨下動脈は腋窩動脈に続く)
根治手術
乳房温存手術ができるのは癌の大きさが3cmまで
①乳房温存手術:乳腺の一部、レベルⅠⅡの腋窩リンパ節郭清
②胸筋温存乳房切除術:乳腺全部、レベルⅠⅡⅢの腋窩リンパ節郭清(オーチンクロスの手術)
③定型的乳房切除術:乳腺全部、大胸筋、小胸筋、腋窩リンパ節、鎖骨下リンパ節郭清(ハルステッドの手術)
センチネルリンパ節生検:術前に癌部位にRI注入し、手術時に最初に流れこむリンパ節を取り出し、術中迅速病理診断。転移がなければリンパ節郭清なし
乳房再建:腹直筋皮弁、広背筋皮弁
薬物療法
術前、術後に行う。術後は放射線と組み合わせて行う。
①ホルモン受容体陽性例
閉経前はタモキシフェン+LHRHアナログ
閉経後はタモキシフェン+アロマターゼ阻害剤
タモキシフェンはE受容体拮抗薬、LHRHアナログはLHRH分泌抑制、アロマターゼ阻害剤は副腎DHEAをEに変えるのを阻害
②HER2陽性例
トラスツズマブ
HER2はチロシンキナーゼ活性を持つ細胞膜貫通型増殖因子受容体蛋白をコードする
③抗癌剤
アントラサイクリン系(塩酸ドキソルビシン)、タキサン系(パクリタキセル)

2011年3月21日月曜日

凝固系
内因系→血管内皮の損傷が引き金
外因系→血管内の凝固因子と組織間液内の凝固因子が混ざって始まる
AT3→トロンビン阻害
ヘパリン→AT3を活性化(血管内にはヘパリンはなくヘパラン硫酸がある)

輸血
・全血輸血
大量輸血、新生児の交換輸血
・成分輸血
赤血球、凝固因子のほとんどは血管内にある→出血で赤血球を最初に補充する
・赤血球濃厚液
MAP液(mannitol adenine phosphate)で保存日数を延ばしたもの、Htは60%、1単位140mlでHbが0.8g/ml↑
循環血漿量20%までの出血→乳酸リンゲルを2倍投与
循環血漿量20-50%の出血→乳酸リンゲルに赤血球濃厚液追加
循環血漿量50%以上の出血→乳酸リンゲルに赤血球濃厚液、アルブミン追加
循環血漿量の改善は乳酸リンゲルがメイン
・赤血球濃厚液の副作用
1単位に鉄100mg含まれる(1日の必要鉄は1mgなので鉄過剰)
採血2週以内のものはGVHD起こしやすい→放射線照射→含有K上昇(30mEq/L)
GVHD対策には白血球除去フィルター
・濃厚血小板
血小板2万以下で投与を考える
濃厚血小板ができたので抗癌剤大量投与が可能になった
10単位(200ml)で2万/mm3↑
血小板寿命は10日なので3日ごとに投与する必要がある→HLA抗体→血小板輸血不応症→HLA適合者からの輸血が対策
・新鮮凍結血漿(FFP)
有効期限は1年。37度で解凍し3時間以内に使用する。
PT30%以下、APTTは1.5倍以上、フィブリノーゲン100mg/ml以下で投与
栄養補充や創傷治癒目的では使わない→アルブミン製剤を使うこと
理由)
FFPはウィルス不活性化がされていない
Na濃度が濃いので浮腫が増悪する
FFPのアルブミンはアミノ酸に分解されている
・自己血輸血
術前貯血式:3週かけて1200ml採血、エリスロポエチン添加
術前希釈式:全身麻酔後に採血し乳酸リンゲルで補う→術後戻す
術中回収式:術中の出血分から赤血球を遠心分離し生理食塩水で洗浄後に戻す