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2014年3月3日月曜日

B型肝炎治療のガイドライン

☆治療目標
・HBV-DNA 4log copies/ml(2000IU/ml)以下であってもHBs抗原陽性例では発癌率が高い
∴HBs抗原陰性化を治療目標とする。

☆HBV治療薬の違い
・Peg-IFNはHBV-DNA陰性化(4 log copies/ml未満)、HBe抗原セロコンバーション(HBe抗原が陰性化し、HBe抗体が陽性化すること)、ALT正常化率などの短期目標達成率は低いが、長期目標であるHBs抗原陰性化率は高い。
・核酸アナログ(エンテカビル)は短期目標達成率は高いが、長期目標達成率は低い。
・Peg-IFN、エンテカビルともにHBe抗原陰性の方がHBe抗原陽性よりも治療によく反応する。

☆治療開始基準
・非肝硬変例ではHBV-DNA 4log copies/ml以上、肝硬変例では2.1 log copies/ml以上

☆治療薬の選択
・慢性肝炎ではPeg-IFNが第1選択
・肝硬変ではエンテカビルが第1選択

☆非活動性キャリアの定義
年3回以上の血液検査により、以下3つを全て満たす場合
①HBe抗原陰性、②ALT 30 U/l以下、③HBV-DNA 4 log copies/ml未満

☆副作用
IFNの副作用:インフルエザ様症状、血球減少、精神症状、自己免疫現象、間質性肺炎、心筋症、眼底出血、脳内出血

☆核酸アナログ
・ラミブジン、アデホビルよりもエンテカビルの方が耐性率が低い。
・テンテカビル耐性には、ラミブジンとアデホビルの併用、もしくはエンテカビルとアデホビルの併用、もしくはテノホビルを使う。

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