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2014年8月30日土曜日

2014年8月29日金曜日

・歯周病でCRP10や血尿もあり。
・Albは腎臓で1日何gも代謝されているため、腹膜透析で1日10g蛋白排泄は正常。
・痒みや掻痒感など腎不全症状が出現したときは透析直前の状態。
・腹膜透析を10年以上していると、EPSを起こしてイレウスになることがある。
・多発嚢胞腎では60歳以上で60%がCr上昇する。
・透析中でEPOが効きにくいのは、透析不足、感染、鉄欠乏を考える。

2014年8月8日金曜日

RAについて
☆所見について
・発症2年以内が関節破壊の速度が速い。
・抗CCP抗体陽性で関節痛があるならRAの可能性が高い(特異度95%、感度67%)
・Tbの32%に抗CCP抗体が陽性に出るので、Tbは除外する。
・小関節の炎症だけならCRPもESRも上昇しないことがある。
・炎症反応のないまま小関節のみ破壊されることがある。
・大寒切に疼痛があって、CRP0ならRAでなくOAかもしれない。
・発症時、CRPよりも遅れてESRが上昇する。
・指関節痛のみ(腫脹なく)が年単位で先行することもある。
・間質性肺炎がRAに先行することもある。
・誘引のない腱鞘炎はRAの先行症状かもしれない。
・必ず首のX線写真をとること(環軸椎亜脱臼)。ずれがあればMRIを。


☆早期診断について
・ACR/EULAR分類基準→6点以上ならRAとして治療開始
A(腫脹または疼痛のある関節):0点:大関節1箇所、1点:大関節2箇所以上、2点:小関節1~3箇所、3点:小関節4箇所以上、5点:10箇所以上の関節
B(RFまたはCCP):0点:RF、CCP両方とも陰性、2点:RFまたはCCPが基準値の3倍未満(弱陽性)、3点:RFまたはCCPが基準値の3倍以上(強陽性)
C(CRPまたはESR):0点:CRP、ESR両方とも正常、1点:CRPまたはESRの一方が上昇
D(関節症状の持続):0点:6週未満、1点:6週以上


☆活動性の評価
・DAS(disease activity score):①圧痛関節の数、②腫脹関節の数、③CRP(mg/dl)orESR(mm/hr)、④患者自身による全般評価(VAS:visual analog scale,0-100)⇒①~④を計算式に入れる。DAS28-CRPまたはDAS28-ESRとしてスコア化。関節は肩2、肘2、膝2、手首2、MP10、PIP10の計28のうち何箇所か。
・SDAI(simplified disease activity index):DASの簡易版、圧痛関節の数+腫脹関節の数+CRP(mg/dl)+患者による全般評価(0-10)+医師による全般評価(0-10)⇒3.3以下なら寛解、3.3-11なら低活動性、26より大は重度
・ESR:初診時に慢性炎症があったかどうか、寛解に入ったかが分かる。
・CRP:IL-6で誘導され、IL-1が増強する。薬剤反応評価、骨破壊予測に使えるが、小関節のみでは上昇しない。
・MMP-3:炎症滑膜細胞から大量に産生される軟骨の破壊因子。薬剤の補助モニターにも使える。


☆RAのサマリに必要なこと
①発症年齢、②RF値、③抗CCP抗体価、④現在のStage、⑤環軸椎亜脱臼の有無、⑥関節外症状の有無(間質性肺炎、胸膜炎、血管炎、Felty症候群、リウマトイド結節)、⑦合併症の有無(Sjogren症候群、結核、心血管病変、DM)、⑧治療歴(抗リウマチ薬の使用歴リストと期間、CRPの推移、無効薬、副作用の内容)、⑨ステロイドの用量と期間、⑩関節手術の内容


☆RA治療薬
・DMARD:リウマトレックス、アザルフィジン、プログラフ、アラバ、リマチル、プレディニン
・Biologics:抗TNFαモノクロール抗体:レミケード、ヒュミラ、シンボニー
         TNF-R融合蛋白:エンブレル
                   抗IL-6Rモノクローナル抗体:アクテムラ
         CTLA-4融合蛋白:オレンシア
・ステロイド:PSL10mg/day以下が鎮痛や初期治療に併用(血管炎合併例では併用)


☆治療薬の選択
MTX⇒MTX増量⇒MTX+Biologics。罹患が長いほど、活動性が高いほど、関節予後不良因子があるほど、右へシフトさせる。


☆MTX(リウマトレックス)について
・禁忌:妊婦、CCr<30ml/min≧、急性肝炎、ウィルス性慢性肝炎、感染症の治療中、未治療のTb(ツ反強陽性、QFT陽性、CXRで石灰化⇒あればINH300mg/dayを1ヶ月投与してからMTX開始、INHはその後8ヶ月継続)、血液疾患(悪性リンパ腫、MDS、再生不良性貧血、赤芽球癆)、血小板5万以下、白血球3000以下
・使い方:6mg/週から開始し、1ヵ月毎に16mg/週まで増やす。週1回、分1、朝食後に内服する。同時に葉酸の補充を行う(フォリアミン5mg/週、週1回、MTX内服の1-2日後、同時に内服するとMTXの効果減弱)。
・副作用:肺障害:MTX肺炎とPCPは区別がつきにくい(⇒βDグルカン),
      肝障害:AST、ALT上昇見たら、HBs抗原陽性者ではHBV-DNA測定、他はMTX中止で改善を確認できれば減量して再開
      骨髄抑制:口腔粘膜のただれと悪心が前兆になることもある。MTX中止し、ロイコボリン(MTX中和剤)10mg内服開始。