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2017年4月21日金曜日

PEGの栄養剤の基本

☆PEGの栄養剤の基本
・通常はMB1.5+白湯200mlを1日3回(900kcal/水分1059g)
・逆流や嘔吐あるときは、PGソフト400を1日2回程度(800kcal/水分880g)
・肺炎を繰り返すときは、MB1.5昼夕+白湯200-200-200(600kcal/水分906g)(MB1.5を2回にする)、もしくはMB1.5昼夕+白湯150ml1日3回(600kcal/水分756g)、もしくはMB1.5昼夕+白湯200-150-150
・摂取カロリーを上げたいときは、MB1.0朝夕半分+MB1.5(1日3回)+白湯100-150-150(1100kcal/水分1027g)
cf)栄養剤の種類
・メイバランス1.5:容量200ml、300kcal、水分153g、塩分0.84g
・メイバランス1.0:容量200ml、200kcal、水分168g、塩分0.56g
・PGソフトエース400:容量533g、400kcal、水分440g、塩分0.66g

2017年4月16日日曜日

2017年4月14日金曜日

茶色のフライドポテトやトーストはがんのリスクかもしれない

茶色のフライドポテトやトーストはがんのリスクかもしれない
穀類、芋類、野菜など炭水化物を多く含む原材料を加熱調理するとアクリルアミドを産生する。食材中のアスパラギンとブドウ糖や果糖が、加熱(120℃以上)により反応し発生する。2007年のオランダのコホート研究でER陽性乳がんなどの発症リスク増加が報告された。

2017年4月12日水曜日

低Alb時のラシックスなど

・ラシックスは低Albでは効果なし、かつループ利尿薬自体の作用で腎機能低下を引き起こす
・動脈硬化でAortaが延びて、しわ寄せでS字中隔になるらしい(sigmoid septum)
・本当のHOCMは少ない(HCMlikeというか、高血圧心、severeASが多い)

2017年4月10日月曜日

CFとCTcolonograpy

CFとCTcolonograpy
・感度、特異度
 6mm以上の病変:CFでは感度90%、特異度93%、CTcolonographyでは86%、90%
 10mm以上の病変:CFでは感度93%、特異度99%、CTcolonographyでは91%、98%
→(注:前処置が十分にできた症例のみの比較の可能性あり)
・大腸癌検診の受診率37.9%、このうち要精検者は7.3%、CFにて大腸癌が発見されるのは全体の1~2%
・精密検査を全大腸内視鏡検査で行うことが困難な場合においては、大腸CT検査あるいは、S状結腸内視鏡検査と注腸X線検査の併用のいずれかを実施するべき

2017年4月4日火曜日

ステロイド外用薬について(続き)

・大抵はストロングクラスで様子を見ればよいが、接触性皮膚炎、虫刺症などは強めのステロイド外用薬でも大丈夫
・顔面はメディアムクラスに留める
・小児、老人は経皮吸収が高いのでワンランク下にする
・保湿剤を併用する
・薬疹を疑った場合は粘膜症状に注意する(眼の充血、口腔内びらん、排尿時に染みるなど)→重症薬疹に進行する可能性あり
・白癬は真菌顕鏡をしてから診断する
・1か月たっても改善しない場合は専門医受診を
白癬について
小水疱型、趾間型、角化型の3タイプあり
エフィナコナゾール(トリアゾール系外用薬)は爪白癬のみに適応
☆ステロイド外用薬について
・ステロイド外用薬
I群:ストロンゲスト:デルモベート、ダイアコートetc
II群:ベリーストロング:フルメタ、アンテベート、リンデロンDPetc
III群:ストロング:フルコート、リンデロンVetc
IV群:マイルド:リドメックス、ケナコルトA、キンダベートetc
V群:ウィーク:プレドニゾロンetc
・外用薬の副作用
皮膚萎縮、毛細血管拡張、ステロイド紫斑、ステロイド紅潮、皮膚萎縮線条、多毛症、ざ瘡、ニキビダニ性ざ瘡、酒さ様皮膚炎、口周囲皮膚炎、乾皮症(皮膚のバリア機能を低下させる→保湿剤も併用する)、色素逸脱(I群を長期に使用すると生じる→可逆性、色素沈着は外用薬にはない副作用)、感染症
・一過性か慢性か、重症度、部位(経皮吸収は顔面や鼠径部は高い)、剤形
・小児、老人は弱めに、顔面特に口周囲、頬部は副作用に注意、前額部は苔癬化しやすいので苔疥癬化してる場合はI群が必要
☆薬疹について
・薬疹の原因は鎮痛剤、けいれん薬、抗生物質、抗がん剤など
・重症な薬疹:Stevens-Johnson症候群(口唇、陰部、眼の粘膜がただれてくる、むずがゆい、発熱あり、皮疹は体表面10%以下、TENに進行する)、TEN型薬疹(広範囲な紅斑、全身10%以上の表皮の壊死性障害による水疱、表皮剥離、びらん)、DIHS(薬剤過敏性症候群:高熱と臓器障害を伴い、薬剤中止後も遷延化する、発症2-4週間でHHV-6再活性化を生じる)
・DIHSの診断基準:原因薬剤中止後2週間以上遷延、38℃以上の発熱、肝機能異常、血液学的異常(WBC>11000,異型リンパ球5%以上、好酸球>1500)、リンパ節腫脹、HHV-6再活性化
・DIHSの原因薬剤:カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、ゾニサミド、ダブソン、サラゾスルファピリジン、メキシレチン、アロプリノール、ミノサイクリン、分子標的薬
・降圧薬による光線過敏症もある

NASHについて

NASHについて
・脂肪肝、肝障害を認め、HBs抗原陰性、HCV抗体陰性、飲酒歴のない場合をNAFLDと呼ぶ
・NAFLD(ナッフルディー)は従来は、肝硬変、肝細胞癌のリスクが高いNASH(ナッシュ:非アルコール性脂肪肝炎)と肝硬変に進行しない良性のNAFL(ナッフル:非アルコール性脂肪肝)に分類される。
・しかし、NAFLも線維化が進行する(1ステージの進行にNASHは7年、NAFLは14年かかる)
・ASTは半減期が短いし肝特異的ではないため、肝機能検査はALTを見る
・AST、ALTがそれほど高くなくても、脂肪肝が進み、繊維化が進んでいることがある(ALT40以下でも線維化進行が16.1%に見られる)
・NAFLDは線維化のみで予後が決まる(AST,ALTは無関係)
・NASH、NAFLともに線維化がF2以上であれば治療介入が必要→飲酒歴のない脂肪肝も長期的に見れば進行性である