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2011年3月28日月曜日

検査
・正常Xp:空気があるのは胃泡、十二指腸、大腸のみ。小腸の空気は病的。
・消化管穿孔は腹膜炎伴う→痛みで立位がとれない→左側臥位で肝周囲free airを確認
・キライジチ症候群:結腸が横隔膜と肝臓左葉の間に入り込んだもの。free airとの違いはハウストラ。
・術後癒着性イレウス:ニボー(step ladder)、ケルクリングのひだ(herringbone)
・結腸の右半分のガス→SMA血流障害による麻痺性イレウス
 結腸の左半分のガス→IMA血流障害による麻痺性イレウス
・胆道内ガス→十二指腸球部と胆道の瘻(内胆汁瘻)(胆嚢と十二指腸球部はくっついている)
・single bubble→幽門狭窄
 double bubble→十二指腸閉鎖
・バリウム上部消化管造影の禁忌→消化管穿孔、イレウスでは禁忌(∵バリウムは雑菌があり刺激性)
・消化管穿孔、イレウスではヨード造影剤(ガストログラフィン)を使う
・上部消化管造影にはブスコパン、グルカゴンで蠕動抑制→バリウムが小腸に早く行くと見えにくいため
・ブスコパンは抗コリン薬、緑内障や前立腺肥大には使えない→グルカゴンを使うこと
・食道造影→胸椎との重なりを避けるため第1斜位、第2斜位
・第1斜位→心臓と胸椎の間にスペースがある(ホルツクネヒト腔)
 第2斜位→心臓の4つの部屋が見れる
・T4の高さ:ルイ角、気管分岐部、食道第2狭窄部位、上縦隔の下縁
・胃造影:立位→胃角周辺に下にたまる、腹臥位→球部が右に見える、背臥位→胃底部後壁
・内視鏡では空腸回腸は見えない→カプセル内視鏡、ダブルバルーン内視鏡
・内視鏡の前処置:ブスコパン経口orグルカゴン筋注、リドカイン粘膜麻酔、生検時は抗血小板薬、抗凝固薬
・経鼻内視鏡ではポリペクトミーはできない
・内視鏡は空気を送り込みながら見る→消化管穿孔時は禁忌(∵内容物を腹腔へ排出させる)
・下部消化管内視鏡→直腸鏡、大腸ファバースコープ(回盲部まで見れる)
・下行結腸、上行結腸の穿孔はしばらくは無症状(腸間膜がなく動けるので)
・色素内視鏡:インジコカルミン、ヨード(癌は染まらず)、メチレンブルー、コンゴーレッド
・NBI(Narrow Band Image):Hbに吸収されやすいUVR照射し、粘膜表層の毛細血管を描出
・超音波内視鏡:粘膜下腫瘍、深達度、浸潤度、胆嚢疾患、膵臓疾患
・ダブルバルーン内視鏡:2つのバルーンで小腸を縮ませて全体を見る。口、肛門両方から入れれる。
・糞便検査:赤痢アメーバ内には赤血球が見られる
・シュミット反応:ウロビリノーゲンを検出。総胆管閉塞で陰性。

今日勉強したこと 消化管

・視診→聴診→打診→触診
・赤色皮膚線状→クッシング症候群
・SVC閉塞:下行性の腹壁静脈怒張
 IVC閉塞:上行性の腹壁静脈怒張(Budd-Chiari)
 門脈閉塞:メデューサの頭(肝硬変)
・グル音→腸管内の空気と液体が蠕動によって動いて音がする
・血管雑音→腎血管性高血圧、腹部アンギーナ(SMA狭窄)、膵臓癌(脾動脈狭窄)
・トラウベ三角:第6肋骨、前腋窩線、左肋骨弓下縁。通常は胃泡による鼓音。脾腫で鼓音が消失する。
・痩せた女性では腹部大動脈瘤がなくても、腹部大動脈の拍動を触れることがある。
・吐血:トライツ靭帯より口側からの出血
 マロリーワイスや食道静脈瘤破裂→新鮮血
 他は胃酸によりHbがヘマチンになりコーヒー残渣様
・下血:50ml以上なら下血、50ml以下なら便潜血
 タール便→トライツ靭帯より口側からの出血で胃酸、腸内硫化水素により生じたもの
 新鮮血→下部消化管出血は新鮮血
・慢性少量出血→鉄欠乏性貧血
 急性大量出血→血圧低下→交感神経亢進→頻脈冷感
・疼痛を伴わない排便後出血→内痔核と直腸癌
・嘔吐中枢→延髄孤束核近傍、延髄第4脳室底
・嘔吐中枢の受容体はドパミン受容体、5-HT3受容体→制吐剤は抗ドパミン薬(メトクロプラミド、クロルプロマジン)、5-HT3受容体拮抗薬
・嘔吐の原因:ケトン体、つわり、尿毒症、低Na高Ca、頭蓋内圧亢進、メニエール病、偏頭痛、緑内障
・メンデルソン肺炎:嘔吐→胃液誤飲→肺炎
・口腔咽頭性嚥下困難:球麻痺、重症筋無力症、多発性筋炎、ALS、咽頭癌、プランマービンソン症候群
・食道性嚥下困難:食道癌、食道炎、ツェンカー憩室、アカラシア、全身性硬化症
・食道癌の嚥下困難→固形物で進行性に生じる
 アカラシアの嚥下困難→冷たい流動物で間欠的に生じる
・食道静脈瘤では嚥下困難は生じない
・腸内ガス→70%嚥下した空気、20%は血中遊離ガス、10%は腸内細菌によるガス
・過酸→膵液のHCO3によりCO2増加
・腹水→側腹部膨隆、蛙腹状、波動が対側に伝わる
・消化管穿孔→気腹、肝濁音界の消失、腹膜刺激症状、横隔膜下にfree air
・胸焼け:胃酸逆流による胸骨下部、心窩部の灼熱感。
・しゃっくり:吸気筋(横隔膜、肋間筋)のミオクローヌス→突然の吸気→声門閉鎖

2011年3月26日土曜日

電解質異常の症状の機序がよくわからない。

・低K高Ca→便秘と尿崩症
・低Na高Ca→悪心嘔吐
・低K低Ca→QT延長
・低Mg低Ca→テタニー
・高K→致死性不整脈、T波増高
・疼痛刺激は物理因子がメイン、化学因子がそれを修飾する
・物理因子=圧、冷、熱
 化学因子=ブラジキニン、ヒスタミン、プロスタグランジン
・管腔臓器は筋層、実質臓器は被膜に自由神経終末が分布
・体性痛→壁側腹膜の痛み。体性神経、A-δ繊維(太くて速い)支配。
 内臓痛→臓器の痛み。自律神経、C繊維(細くて遅い)支配。消化管の痛みは蠕動に伴った疝痛、実質臓器の痛みは持続痛。
 関連痛→同じ脊髄分節が支配する部位に生じる体性痛。左は左、右は右。
・胃、膵、小腸、胆嚢→腹腔神経叢→大内臓神経→T5-9
 結腸、虫垂、骨盤臓器→腸間膜神経叢→小内臓神経→T10-12
 S状結腸、直腸、腎、尿管、精巣→T11-L1

内臓痛
・十二指腸潰瘍は空腹で増強、胃潰瘍は食事で増強
・胆道疾患は脂肪食で増強。マーフィー徴候→右季肋部を圧迫すると深呼吸で右季肋部痛が増強。
・膵炎、膵癌は胸膝位で軽快。
・腹部アンギーナは食後30分で腹痛。上腸間膜動脈の動脈硬化。
・過敏性腸症候群は排便排ガスで軽快。ストレス、食事で増強。
・虫垂炎は心窩部痛→臍中央疼痛→右下腹部痛
・腹膜炎は押した時も痛いが離すともっと痛い(反跳圧痛、ブルンベルグ徴候)

腹膜刺激症状→カカト落ろし試験、筋性防御、消化管穿孔では板状硬、反跳圧痛
仙骨神経叢
L4~S3の前枝からなる
上殿神経だけ梨状筋上孔から、他は梨状筋下孔から出る
①上殿神経:大腿の外転筋に分布(大腿筋膜張筋、中殿筋、小殿筋)。中殿筋麻痺でトレンデレンブルク徴候。
②下殿神経:大殿筋に分布。麻痺で「椅子から立ち上がれない」。
③後大腿皮神経:殿部から大腿後面の感覚。麻痺でしびれや感覚異常
④坐骨神経:大殿筋の深層を走行し膝窩で総腓骨神経と脛骨神経に分かれる。ハムストリングや下腿筋に分布。麻痺でラゼーグ徴候(足伸ばしたまま挙上すると坐骨神経に沿った痛み)
⑤陰部神経:尿生殖隔膜、外肛門括約筋、会陰皮膚に分布。

鼠径管

鼠径管
・内側から腹膜→横筋筋膜→腹横筋→内腹斜筋→外腹斜筋腱膜からなる5重のストッキングに足を入れて外側に突き出た管
・鼠径管の入り口を深鼠径輪、出口を浅鼠径輪
・鼠径管を通る物→精索/子宮円索、腸骨鼠径神経、陰部大腿神経陰部枝(鼠が柵の中で超陰気)
・間接鼠径ヘルニア(外鼠径ヘルニア):ストッキングの中に別の足が入ってくる、男児に多い
・直接鼠径ヘルニア(内鼠径ヘルニア):別のストッキングから足が出る、腹筋が弱い中高年に多い

2011年3月23日水曜日

二次救命処置に使う薬
電気的除細動が無効な心静止、無脈性電気活動に使う(Vf,無脈性VTには電気的除細動)
・エピネフリン:α作用で冠血流↑、β作用で心拍再開、1mgを3分ごとに静注
・バソプレシン:V1作用で冠血流↑→心拍再開、エピネフリンの代替え、40単位を静注、半減期10分
・アトロピン:副交感遮断→心拍再開、エピネフリンの後に使う、1mgを3分ごとに、半減期4時間
・リドカイン:ボウガン分類Ⅰb群、電気除細動が無効なVf、1mg/kg静注、半減期10分
・アミオダロン:ボウガン分類Ⅲ類、電気除細動が無効なVf、リドカインより有効しかし肺繊維症の副作用300mg静注、半減期は数週間
・ニフェカラント:ボウガン分類Ⅲ類、電気除細動が無効なVf、リドカインより有効、0.15mg/kg静注、半減期2時間
・重炭酸ナトリウム:H+HCO3→H2O+CO2を右へ移動させる、換気障害があるときはCO2が蓄積しアシドーシスが悪化するのでめったに使わない、適応は代謝性アシドーシス、高K血症、三環系抗うつ薬過剰投与

2011年3月22日火曜日

☆胸骨圧迫
・撓骨動脈が触れない→ショック(80mmHg以下)
 総頸動脈が触れない→心停止(60mmHg以下)
・胸骨圧迫の原理:胸腔内圧の変化によるポンプ作用、正常の3分の1の心拍出量
・開胸心マッサージ→左第4肋間を開胸して、心臓を背面から胸骨に押しつける
・意識なし、呼吸停止、総頚動脈触れない→人工呼吸2回(2秒)→胸骨圧迫30回(100回/分)
・圧迫位置→両方の乳頭を結んだ線の中央(胸骨剣状突起)に手根部を当てる
・手根部が圧迫位置から離れないように圧迫
・成人は5cm、小児以下は胸の厚みの3分の1まで圧迫
・乳児は指2本で圧迫
・気管挿管時は胸骨圧迫と人工呼吸は非同期で行う
・開胸胸骨圧迫の適応→穿通性胸部外傷、既に開胸済み、低体温でお湯を胸腔内注入のついでに、胸腔内出血、重症肺塞栓、脊椎変形、胸郭変形
☆心肺蘇生法の用語
・心停止:心臓の循環機能が停止した状態、4つある→心室細動、無脈性心室頻拍、無脈性電気活動、心静止
・心肺蘇生(CPR)=胸骨圧迫+人工呼吸
・一次救命処置(BLS=basic life support)
その場に居合わせた人による心肺蘇生、AED、気道異物除去
・救命の連鎖chain of survival
通報、心肺蘇生、除細動、二次救命処置の4つを迅速を行うことで救命率が上がる
・二次救命処置(ALS=advanced life support)
医療機関で行う救命処置。心肺蘇生、電気的除細動、気管挿管、静脈路確保と薬剤投与、原因検索

☆気道確保
・頭部後屈顎先挙上法→簡単だが、頚椎損傷あるときは禁忌
・下顎挙上法→下顎を上に持ち上げて下歯列が上歯列の上にくるようにする。訓練が必要。頚椎損傷があるとき。
・気管挿管:喉頭鏡で喉頭展開→気管チューブ挿入→カフ膨らませて固定→聴診、食道挿管検知器、呼気二酸化炭素検知器で正しく挿管された確認
・ラリンゲアルマスク:気管挿管の代替え。喉頭にマスクをする。喉頭展開が必要ない、声門を通過しないので低侵襲
・輪状甲状靭帯切開:重要な血管から離れているので、緊急時の外科的気道確保。上気道閉塞、喉頭浮腫などに行う。
・気管切開:安定した外科的気道確保
・気道異物:腹部突き上げ法、肥満者、妊婦、乳児には胸骨突き上げ法

☆人工呼吸
・顔を患者の口に近づけて、頬で息を感じ、耳で息の音を聞く
・心停止ではあえぎ呼吸があるが、呼吸停止とする
・小児、乳児は1分10回未満の呼吸数なら呼吸停止とみなす
・息の吹き込みは1回1秒、1分10回
・胸が上がるのが見て分かる程度
・口対口人工呼吸、フェイスシールド、ポケットマスク、バッグバルブマスク
・心肺蘇生中なら「2回人工呼吸→30回胸骨圧迫」の繰り返し(同期)
・気管挿管されてる場合は同期しなくてもよい→胸腔内圧↑→静脈還流↓→心拍出量↓に注意

2011年3月21日月曜日

急性冠症候群
80%→不安定プラークの破綻
20%→血管内皮のびらんによって血栓形成
数%→冠スパスム
・分類
 ・急性心筋梗塞=トロポニンT/I↑(非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)
 ・不安定狭心症=トロポニンT/I上昇なし
 ・虚血性突然心停止(致死的不整脈)
・高リスク群→20分以上持続する胸痛、48時間以内に胸痛発作が出現
・心電図変移:高い陽性T波→ST上昇→異常Q波
ST上昇は隣接2誘導以上で0.1mV以上
・マーカー
H-FABP(心臓型脂肪酸結合蛋白)は発症直後から上昇するが、特異度は50%
トロポニンT/Iは特異度が高い
・治療
まずはMONA(モルヒネ、酸素、硝酸薬、アスピリン)
ST上昇型で発症12時間以内なら再灌流療法→3時間以内なら血栓溶解療法、PCI、3時間以降はPCI
・循環管理
左心不全(Forrester4):70mmHg以上ならドパミン、70mmHg以下ならノルエピネフリン、だめならIABP→PCPS
右心不全(Forrester3):急速輸液(CVPが20mmHgになるまで)
ともに血管拡張薬、利尿薬は禁忌
致死性不整脈:頻脈性にはR波同期電気的除細動、徐脈性にはアトロピン、ペーシング
股関節の屈筋
①腸腰筋
腸骨筋→腸骨前面~大腿骨小転子
大腰筋→腰椎肋骨突起~大腿骨小転子
②縫工筋→上前腸骨棘~脛骨内側
③大腿四頭筋
大腿直筋→下前腸骨棘~脛骨前面(腱の中に膝蓋骨を含む)
外側広筋、内側広筋、中間広筋→大腿骨前面~脛骨前面(腱の中に膝蓋骨を含む)


股関節の伸筋
①大殿筋→腸骨後面~大腿骨後面
②ハムストリングス
大腿二頭筋→坐骨結節~腓骨後面
半膜様筋、半腱様筋→坐骨結節~脛骨後面
凝固系
内因系→血管内皮の損傷が引き金
外因系→血管内の凝固因子と組織間液内の凝固因子が混ざって始まる
AT3→トロンビン阻害
ヘパリン→AT3を活性化(血管内にはヘパリンはなくヘパラン硫酸がある)

輸血
・全血輸血
大量輸血、新生児の交換輸血
・成分輸血
赤血球、凝固因子のほとんどは血管内にある→出血で赤血球を最初に補充する
・赤血球濃厚液
MAP液(mannitol adenine phosphate)で保存日数を延ばしたもの、Htは60%、1単位140mlでHbが0.8g/ml↑
循環血漿量20%までの出血→乳酸リンゲルを2倍投与
循環血漿量20-50%の出血→乳酸リンゲルに赤血球濃厚液追加
循環血漿量50%以上の出血→乳酸リンゲルに赤血球濃厚液、アルブミン追加
循環血漿量の改善は乳酸リンゲルがメイン
・赤血球濃厚液の副作用
1単位に鉄100mg含まれる(1日の必要鉄は1mgなので鉄過剰)
採血2週以内のものはGVHD起こしやすい→放射線照射→含有K上昇(30mEq/L)
GVHD対策には白血球除去フィルター
・濃厚血小板
血小板2万以下で投与を考える
濃厚血小板ができたので抗癌剤大量投与が可能になった
10単位(200ml)で2万/mm3↑
血小板寿命は10日なので3日ごとに投与する必要がある→HLA抗体→血小板輸血不応症→HLA適合者からの輸血が対策
・新鮮凍結血漿(FFP)
有効期限は1年。37度で解凍し3時間以内に使用する。
PT30%以下、APTTは1.5倍以上、フィブリノーゲン100mg/ml以下で投与
栄養補充や創傷治癒目的では使わない→アルブミン製剤を使うこと
理由)
FFPはウィルス不活性化がされていない
Na濃度が濃いので浮腫が増悪する
FFPのアルブミンはアミノ酸に分解されている
・自己血輸血
術前貯血式:3週かけて1200ml採血、エリスロポエチン添加
術前希釈式:全身麻酔後に採血し乳酸リンゲルで補う→術後戻す
術中回収式:術中の出血分から赤血球を遠心分離し生理食塩水で洗浄後に戻す
椎間板ヘルニアの所見
・髄核のプロテオグリカン減少、線維輪の後方亀裂
・突出→線維輪を破っていない
 脱出→線維輪と後縦靭帯を破って脊柱管内へ出る
 遊離脱出→脱出した後、脊柱管内を移動
・30代と50代ピーク、L4/5が多い、ついでL5/S1
・L4/5→L5神経根を圧迫(L5はL4/5の高さで神経根になり、L5椎骨の下から出る)

・安静時に軽快、動作姿勢で増強する腰痛
・転倒、転落、重いものを持ち上げて発症
・時間とともに軽快する
・間欠性跛行はない→あれば腰部脊柱管狭窄、下肢閉塞性動脈硬化症(ASO,TAO)
・腰部脊柱管狭窄の間欠性跛行は屈曲位で軽快
・直腸膀胱障害(馬尾障害)→残尿、頻尿、便秘、勃起障害
診断
・ラセーグテスト:仰臥位で膝蓋骨を押さえながら下肢を挙上。70度以内で坐骨神経に沿った痛み。陽性ならL4/5,L5/S1ヘルニア
・大腿神経伸展テスト:腹臥位で下腿を直角に屈曲、そのまま下腿を上に引っ張る。大腿神経に沿った痛み。陽性ならL3/4ヘルニア
・アキレス腱反射→S1、膝蓋腱反射→L4
・L4神経根→かがんでからの立ち上がり(大腿四頭筋)
 L5神経根→かかと歩行(前脛骨筋、下腿伸筋)
 S1神経根→つまさき歩行(下腿三頭筋)
・正中部を圧迫→馬尾全体を圧迫→多根性の知覚運動障害、排尿障害(S2,3)

2011年3月20日日曜日

国試ポイント 代謝

・炭水化物、蛋白質→4kcal/g、脂質→9kcal/g
・炭水化物:蛋白質:脂質=65:10:25
・新生児、乳児→150,120,3、成人→40,40,1(水、エネルギー、蛋白質)
・神経性食思不振症:病識なし、標準体重の80%以下、lowT3症候群(T3↓、rT3↑)、自己誘発性嘔吐→K↓/Mallory-Weiss/逆流性食道炎、上腸間膜動脈症候群で嘔吐、産毛↑、恥毛腋毛は維持
・症候性肥満:肥満の10%
 Frohlich→肥満、性腺機能低下(原因は視床下部の腫瘍、肉芽腫)
 Laurence-Moon-Biedle→肥満、性腺機能低下、知能低下、網膜色素変性症
 Prader-Willi→肥満、性腺機能低下、知能低下、筋緊張低下(H3O症候群=hypgonadism,hypomentia,hypotonia,obesity)
・ビタミン過剰症
A:骨膜肥厚→骨関節痛、頭蓋内圧亢進
D:高Ca血症→動脈硬化、腎濃縮力障害
・ビタミン欠乏症
A(レチノール):夜盲症
B1(サイアミン):脚気(多発性末梢神経炎、hyperdynamic heart failure)、Wernicke脳症
B2(リボフラビン):皮膚炎、口角炎
B6(ピリドキシン):新生児痙攣、多発性末梢神経炎
B12(コバラミン):巨赤芽球性貧血、亜急性連合性脊髄変性症(側索、後索、末梢)
ナイアシン(ニコチン):ペラグラ→3D(dementia,dermatitis,diarrhea)
・メタボ:ウェスト>男85/女90、血圧>130/85、TG>150、HDL<40、FBS>110
・DM:BS180以上で尿糖+、インスリン半減期5分、分子量5734
・1型DM:抗ラ氏島抗体(ICA)、抗GAD抗体(glutamic acid)→ラ氏島が10%以下になると発症
・DM診断:基準値(FBS>126,OGTT2h>200or随時BS>200,HbA1C>6.5%)×2または基準値×1+典型症状(口渇、多飲、多尿、体重減少)
・フルクトサミン→過去2週のBSを反映
・DM合併症
①腎症:Cr<2ではACEI、蛋白制限食(0.8g/kg以下)、インスリン
②網膜症:単純性(瘤)→前増殖期(白斑)→増殖期(血管新生)→網膜剥離、治療は前増殖期はレーザー、低血糖発作を繰り返すと交感神経↑で眼底出血おこす
③神経障害:多発性末梢神経炎(glove&stocking)→アルドース還元酵素阻害薬
      単神経障害→プロスタグランジンによる血管拡張
・DKA:若年、1型、BS>500、Na濃度↓(∵水↑)、脱水(白血球↑、Ht↑、BUN↑、TP↑)、血中アセトン+→AG↑の代謝性アシドーシス→代償性にKussmaul大呼吸→PaCO2↓、治療は生食(0.9%)0.5-1L/h、即効性インスリン5-10単位/h、pH<7には重曹
・HONK:老人、2型、BS>1000、Na濃度↑(∵水↓)、治療は0.45%NaCl輸液0.5-1L/h、即効性インスリン5-10単位/h
・DM治療
1日エネルギー→身長^2×22×30kcal、半分は炭水化物、蛋白質は1g/kg(腎症あれば0.8g/kg)以下
SU剤→インスリン分泌促進、トルブタマイド、グリベンクラシド、グリグラシド
BG剤→嫌気性解糖亢進、メトホルミン、ブホルミン
インスリン皮下注→中間型は朝夕2回、即効型は毎食30分前
αグルコシダーゼ阻害薬→2糖類分解酵素阻害薬
チアゾリジン系、フェニルアラニン→インスリン抵抗性改善
・低血糖:Wipple3徴→中枢神経症状、血糖50以下、グルコースで症状改善
空腹時低血糖→vonGierke、肝硬変、ライ症候群、Addison、Sheehan、インスリノーマ(良性、尾部、肥満)
食後低血糖→甲状腺機能亢進症、晩期ダンピング
・高脂血症:
1次性:Ⅰ,ⅢはAR、他はAD
Ⅰ,ⅤはLPL活性低下でCM↑→膵炎
ⅡaはLDL受容体異常でLDL↑→腱黄色腫、若年性心筋梗塞
2次性:甲状腺機能低下、Cushing、vonGierke、ネフローゼ、閉塞性黄疸、PBC、DM、アルコール、サイアザイド、透析
治療:ニコチン酸、クロフィブレート→TG下げる、コレスチラミン、プロブコール、HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系)→chol下げる
・痛風:男7、女6、発作は第一中足趾関節(数h~数日)、間欠期は耳介、皮膚にtophus、Xp陰性の尿路結石、骨のpunched out、
・痛風の治療
発作時:コルヒチン、NSAID
間欠期:アロプリノール(尿酸産生低下)、プロベネシド(尿酸再吸収)、重曹/尿アルカリ化(結石予防)
・偽痛風:ピロリン酸Ca、大関節発作(膝)
・LeschNyhan:XR、HGPRT欠損、おむつに赤褐色粉末、知能低下、自傷行為、錐体路/錐体外路症状
・Wilson:AR、Cuの排泄障害→Cu沈着→肝硬変、レンズ核変性、Fanconi、Kayser-Fleischer輪(角膜のデスメ膜)、セルロプラスミン↓、血清Cu↓、治療はDペニシラミン(Cuキレート)
・Menkes:XR、Cuの吸収障害、キンキーヘア
・ヘモクロマトーシス:Fe過剰→Fe沈着→肝硬変、DM、心不全、皮膚色沈
・亜鉛欠乏:先天性は腸性肢端皮膚炎、味覚障害
・Mg↓→Ca↓→テタニー、H↓→Ca↓→テタニー
・くる病(小児)、骨軟化症(成人):Ca×Pの低下
①VitD活性化吸収障害→紫外線不足、脂肪吸収障害、フェニトイン
②Ca,Pの再吸収障害→Fanconi、RTA、家族性低P血症(Pのみ↓)
③低ALP血症
・くる病は骨端閉鎖前で肋骨念珠(rosary、骨軟骨接合部の有痛性肥大)あり
・骨粗しょう症
高回転型:閉経後、甲状腺機能亢進症、Cuching、性腺機能低下
低回転型:老人性、寝たきり
Ca,P,ALPは正常
治療はVitD、Ca、カルシトニン、ビスフォスフォネート、ラロキシフェン、E+P
国試ポイント 内分泌

・受容体異常
PTH:偽性副甲状腺機能低下症→Albright徴候(短躯、円形顔貌、第4,5中手骨、中足骨短縮)、Ellsworth-Howard試験(PTH負荷してもc-AMP↑せず)
ADH:腎性尿崩症
アンドロゲン:精巣性女性化症候群、XR
T3,T4:レフェトフ症候群
・カルシトニン:傍濾胞細胞から分泌、骨脱灰の抑制
 PTH:骨脱灰の促進、VitD活性化促進、P、HCO3の再吸収抑制
・球状層→鉱質コルチコイド
 束状層→糖質コルチコイド
 網状層→性ステロイド
chol→prog―17→DHEA→17-KS
chol→prog―17,21,11→cortisol→17-OHCS
chol→prog―21―DOC―11→Ald
・副腎髄質→カテコラミン(A→α+β、NA→α)
・末端肥大症
下垂体好酸性腺腫(PRL産生腫瘍は嫌色素性腺腫、PRL>100ng/ml)、GH基礎値が10ng/ml以上、GH異常反応→BS↑なのにGH↑、ドパミン↑なのにGH↓、TRH,LH-RHでなぜかGH↑、治療はブロモクリプチン(ドパミンアゴニスト)、ソマトスタチンアナログ
・GH分泌不全性低身長:骨盤位分娩、新生児仮死、生下時は正常だが2~3才から均整のとれた低身長になっていく
・乳汁漏出無月経症候群:①視床下部性→分娩後のChiari-Frommel、非妊娠時のArgonz del Castillo ②PRLomaのForbes-Albright
・尿崩症:視床下部の腫瘍(胚芽腫、頭蓋咽頭腫)、肉芽腫(サルコイドーシス、Hand-Shuller-Christian病)、特発性は突然始まり冷水を好む、T1で後葉highが消失、治療はDDAVP、サイアザイド、クロルプロパミド、クロフィブレート、カルバマゼピン
・SIADH:ADH↑→希釈性Na濃度↓(絶対量も↓)、肺小細胞癌、髄膜炎
・Basedow:TSHR-Ab、Merseburgの3徴→甲状腺腫、眼球突出、頻脈、甲状腺の血管雑音、限局性粘液水腫(甲状腺機能低下でも+)、周期性四肢麻痺、食後低血糖
・甲状腺クリーゼ:感染、手術でT3,T4↑↑→発熱、頻脈、発汗、意識障害、心不全、治療はルゴール、βブロッカー
・副腎クリーゼ:感染、手術、ステロイド離脱、髄膜炎菌(Waterhouse-Friedrichsen)→糖質作用相対↓→BS↓→意識障害、ショック
・Plummer病:甲状腺腫はふつうホルモンは作らないがこれは例外
・亜急性甲状腺炎:ウィルス、圧痛、一側から他側へ移動
・無痛性甲状腺炎:橋本病による甲状腺破壊
・甲状腺機能低下症:橋本病の末期、抗サイログロブリン抗体、抗ミクロゾーム抗体、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体、症状は耐寒性低下、non-pitting edema、脈圧低下、心嚢液貯留、便秘、難聴、無月経乳汁漏出症候群(TRH↑→PRL↑)
・クレチン:TRH↑↓でスクリーニング
・甲状腺癌
 分化癌:乳頭状腺癌、10生率80%、石灰化
 未分化癌:老人、急速に増大、炎症所見大
 髄様癌:C細胞由来、CEA、カルシトニン、アミロイド分泌、褐色細胞腫合併あり(MENⅡ)
・原発性副甲状腺機能亢進症:中年女性、80%が腺腫、Ca↑、P↓、HCO3↓→AG↑の代謝性アシドーシス(∴Cl↑)、頭蓋骨のsalt&pepper、歯槽硬膜の消失、Ca↑の治療→生食1~2L/h、ループ利尿薬、ビスホスフォネート(サイアザイドは禁忌)
・Cushing症候群→コルチゾール↑→ACTH↓→DHEA↓→男性化なし
 60%→下垂体腺腫(Cushing病)→デキサメタゾン8mgで抑制
 30%→副腎腺腫→デキサメタゾン8mgで抑制されない
 1%→副腎癌→デキサメタゾン8mgで抑制されない
 肺小細胞癌(異所性ACTH産生)
・Adiison:結核が自己免疫、血清Na↓→悪心嘔吐
・Schmidt=橋本病+Addison
・HAM=副甲状腺機能低下+Addison+モニリア症(カンジダ)
・原発性アルドステロン症:80%腺腫(Conn症候群)、治療はスピロノラクトン(Ald拮抗薬)
・偽性アルドステロン症:グリチルリチン、DOCコルチコステロン産生腫瘍、Liddle症候群(Aldポンプ↑)
・続発性アルドステロン症:浮腫性疾患、腎性高血圧、レニン産生腫瘍、Batter症候群→RAA↑
・褐色細胞腫:悪性、家族性、小児例、両側性、副腎外が10%に見られる、尿中VMA↑、尿中メタネフリン↑、尿中ノルメタネフリン↑、123-IーMIBGシンチ、治療はα単独orα+βブロッカー(αブロッカーはフェントラミン、βブロッカーはプロプラノロール)、β単独は禁忌(α優位で血圧↑)
・MEN1(Wermer)→PPP(parathyroid,pancreas,pituitary)(副甲状腺腫、Z-E、下垂体腺腫)
・MEN2(Sipple)→PTA(parathyroid,thyroid,adrenal)(副甲状腺腫、髄様癌、褐色細胞腫)
・MEN3(Wermer)→MTA(Marfan,thyroid,adrenal)
手の骨
手根骨→中手骨→基節骨→中節骨→末節骨
・母指には中節骨はない
・第5中手骨頚部骨折=ボクサー骨折
・手根骨:舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨、大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鈎骨
(船で月を見ながら食べた三角豆は大小有って鈎がある)
・手根骨骨折の7割は舟状骨骨折、撓骨動脈の枝が終動脈となって分布→側副血行がない治りにくい
・月状骨→関節なし、キーンベック病(手の酷使で無腐性壊死=虚血性壊死)
・手根骨の骨化は3ヶ月以降に有頭骨、有鈎骨から始まって反時計回り。
上腕骨近位端
骨頭→解剖頚→大結節、小結節→外科頚→大結節稜→三角筋粗面

・大結節には小円筋、小円筋には大円筋が停止(大は小、小は大)
・大結節に停止する筋→小円筋、棘上筋、棘下筋
・小結節に停止する筋→大円筋、広背筋、肩甲下筋
・結節間溝→大結節と小結節の間の溝、上腕二頭筋長頭が通る
・上腕骨骨幹部を撓骨神経が横切る→骨幹部骨折で障害→下垂手
・大結節稜→大胸筋が停止
・三角筋粗面→三角筋が停止

2011年3月19日土曜日

国試ポイント 腎臓

・腎門部→L1
・被膜は内から、繊維→筋→脂肪
・尿量→1.5±1L/日、尿pH→平均6
・尿比重:1.002~1.033(血漿比重は1.010)、尿浸透圧:50~1500(血漿浸透圧は290)
・多尿:
 高浸透圧性多尿:糖尿病、浸透圧性利尿薬
 等浸透圧性多尿:K↓、Ca↑、CRF、間質性腎炎、慢性腎盂腎炎
 低浸透圧性多尿:尿崩症、心因性多飲
・腎炎、膀胱炎、尿道炎は発熱なし
・尿蛋白:最も鋭敏なのはスルホ、しかしトルブタミド、ヨード造影剤で偽陽性
     試験紙法はBenceJones蛋白で偽陽性
・PSP,PAHは近位尿細管から分泌される
・PAHは腎血流量検査にも使う
・BUN/Cr↑:高蛋白食、消化管出血、脱水、異化亢進(熱傷、ステロイド)
・β-MG、シスタチンC→近位尿細管で再吸収
 NAG→近位尿細管上皮細胞の逸脱酵素
・Fishberg尿濃縮試験→1.022以上ならOK
・RTAの検査
 RTA1型(遠位型)→NH4Cl負荷、尿pHが5.5以下は正常
 RTA2型(近位型)→重曹負荷、
・透析導入基準:(BUN,Cr,K)or臨床症状(羽ばたき振戦、肺水腫)
 ARF→60,6,5.5
 CRF→100,10,6.5
・長期透析の合併症:腎性異栄養症、多嚢胞性腎萎縮、腎癌、透析アミロイドーシス(正中神経麻痺→猿手)、高脂血症→動脈硬化、皮膚色素沈着
・ARFの鑑別:尿中Na(mEq/L)、FE-Na、浸透圧
 腎前性→20以下、1%以下、尿>血漿
 腎性→40以上、1%以上、尿<血漿
・CRFの非代償期の目安→Cr>3=GFR<20
・腎性異栄養症→角膜、関節、皮膚に石灰沈着、AG上昇の代謝性アシドーシス、血性心膜炎
・CRFの電解質異常治療→Ca↓にはビタミンD、K↑には陽イオン交換樹脂、グルコース+インスリン
・ネフローゼ症候群の必須条件:蛋白尿3.5g/日以上、低蛋白血漿TP<6、Alb<3(小児→早朝第1尿300mg/dl以上or0.1kg/日以上)
・ネフローゼ症候群で上昇する蛋白→フィブリノーゲン、コリンエステラーゼ、LDLコレステロール
・補体低下→SMAP()
・○○糸球体腎炎、IgA腎症→血尿中心(蛋白尿もある)それ以外はネフローゼ症候群中心(血尿は稀)
・AGN:A群β溶連菌の扁桃炎から2週間、眼瞼浮腫、ASO,ASK↑、C↓
・RPGN:Goodpasture、Wegener(cANCA)、MPA(pANCA)、AGNの増悪
・IgA腎症:上気道感染から2日で肉眼的血尿or学校検尿で発見、予後不良因子は蛋白尿(1g/日以上)、高血圧、GFR80以下、血尿は予後不良因子ではない
・MC:小児ネフローゼ8割、急性の全身性浮腫
・MN:PAM染色でspike(IgGのIC)、HBV、SLE、癌、金製剤、Dペニシラミン
・アミロイド腎症:Congored染色でアミロイド沈着、MM、RA
・MPGN:2重膜、C↓、HCV→クリオグロブリン血症→MPGN
・FGS:ステロイド抵抗性でCRFへ
・糖尿病性腎症:初期は微量アルブミン尿→次第にネフローゼへ、結節性糸球体硬化症、ACEIと蛋白制限食
・Alport症候群:XD、男か重症化、4型コラーゲン異常→糸球体基底膜障害→CRF、両側感音性難聴、白内障、網膜色素変性症
・AG=Na-(Cl+HCO3)、正常8~16
 AG正常→RTAと下痢(Cl↑)、AG上昇→乳酸アシドーシス、DKA、尿毒症、サリチル酸中毒
・Batter:RAA↑だが高血圧、浮腫なし、小児発症、JGA過形成
・Gitelman:RAA↑だが高血圧、浮腫なし、成人発症、低Ca尿症、低Mg血症
・偽性Batter:原因は利尿薬の常用や浮腫性疾患、RAA↑だが高血圧、浮腫なし
・RAA↑:①K↓症状は周期性四肢麻痺、尿濃縮力 ②H↓症状はfreeCa低下でテタニー
・腎血管性高血圧:原因→繊維筋性異形成、大動脈炎症候群、動脈硬化、大動脈解離、所見は上腹部連続性血管雑音、両側腎静脈レニン活性測定
・成人型多嚢胞性腎:AD、40代発生、CRF、脳動脈瘤、尿路結石
・Potter症候群:両側腎無形成→尿作れない→羊水過少→肺低形成
国試ポイント 循環器

・胸管:長鎖脂肪酸/CM→腹腔内乳び槽→大動脈裂孔→後縦隔→左静脈角
・Forrester分類→急性心不全の治療方針
1:CI>2.2、PAWP<18→正常
2:CI>2.2、PAWP>18→血管拡張薬、利尿薬
3:CI<2.2、PAWP<18→輸液
4:CI>2.2、PAWP>18→カテコラミン、血管拡張薬、IABP、LVAD、PCPS
・Kussmaul徴候:吸気時にかえって頸静脈怒張が増強
・奇脈:吸気時に10mmHg以上血圧が低下
→Kussmaul,奇脈ともに収縮性心膜炎、心タンポナーデ、重症喘息
・ばち指→チアノーゼ性心疾患(TOF,Eisenmenger)、慢性肺疾患(肺気腫、肺膿瘍、気管支拡張症)、肺癌、肝硬変、クローン病、UC、細菌性心内膜炎
・脈
絶対性不整脈:af
大脈速脈:AR,PDA
小脈遅脈:AS
二峰性脈:HOCM
・心音
Ⅰ音増加:MS,Volume↑
Ⅰ音低下:MR,Volume↓
Ⅱ音増加:AR,PR、血圧↑
Ⅱ音低下:AS,PS、血圧↓
Ⅱ音分裂
単一Ⅱ音:TOF,Eisenmenger
固定性分裂:ASD,ECD(呼気も吸気も幅広く分裂)
奇異性分裂:LBBB、AS(ⅡAが遅れる)
Ⅲ音:MR,DCM、心不全、健康若年
Ⅳ音:AS,HOCM、心不全
・OS:MS
・拡張早期過剰心音(心膜ノック音):収縮性心膜炎
・拡張中期クリック(click&murmur):MVP
・雑音最強点:2RSB→A弁、2LSB→P弁、3LSB→Erb(AR雑音)、4LSB→T弁、第5肋間鎖骨中線上→M弁
・逆流性雑音:汎収縮期→MR,VSD、漸減性(ぜんげんせい)→AR
・拡張期雑音:低調性(ランブル)→MS、高調性(灌水様、blowing)→AR、全ての拡張期雑音は異常
・連続性雑音→Ⅱ音にかぶさる雑音:PDA、Valsalva洞動脈瘤破裂
・AS,ARの雑音は前屈位で↑、MS,MRの雑音は左側臥位で↑
・GrahamSteell雑音:MSによるPR雑音
AustinFlint雑音:ARによるMS雑音
CareyCoombs雑音:MRによるMS雑音
・ECG:1mm=0.04sec、PQ→5mmまで、QRS→2.5mmまで、QT→10mmまで
・K↑→T↑、K↓→T↓、K/Ca↑→QT↓、K/Ca↓→QT↑
・右軸偏位→Ⅰが負、左軸偏位→aVfが負
・RA肥大→V1P↑、LA肥大→V12相性P、RV肥大→V1 R>S、LV肥大→V1S+V5R>35mm
・心内膜下虚血→ST↓、全層性虚血→ST↑、心筋壊死→異常Q
・RCA:SAN、AVN、後下壁→Ⅱ,Ⅲ,aVf
 LAD:前壁中隔→V1-V4
 CX:側壁→Ⅰ,aVL,V5,V6
・小児の心筋梗塞→川崎病とBWG(LMTがPAから出る)
・異型狭心症→Caブロッカー(βブロッカーは禁忌)、発作時ST↑、PTCAはしない、診断はAchやエルゴノビンで冠動脈攣縮を起こして冠動脈造影
・AMIのマーカー:Mb(1hr-)→CK,トロポニンT(3hr-)→赤沈(1日-)
・AMIの急性期合併症
 心破裂:突然意識消失し脈が触れない
 心タンポナーデ:エコーでfree space
 VSD:突然の収縮期逆流性雑音と肺水腫、LAD(前壁中隔梗塞)
 乳頭筋断裂:突然のMR雑音と肺水腫、RCA(後下壁梗塞)
・AMIの慢性期合併症
 心室瘤:1ヶ月以上の持続性、冠動脈支配に一致しないST↑
 ドレスラー症候群:交叉免疫で胸膜炎、発熱
・徐脈性不整脈
 SSS→flatが長い
 AVブロック 1度:PR>5mmのみ、
       2度:Wenckebach型:PRが次第に延長してQRS脱落
       2度:Mobitz2型:PRは一定だが突然QRS脱落
       3度:完全房室ブロック、PP一定、RR一定だがPRバラバラ、大砲音
 脚ブロック QRS>3mm、RBBB→V1でM型QRS、LBBB→V5でM型R(前枝は左軸偏位、後枝は右軸偏位)
・頻脈性不整脈
 上室性:QRS<2.5mm→PAC(一発)→PSVT(RR一定)→af(RR不定)、WPWで起こしやすい
 心室性:QRS>2.5mm→PVC(一発)→VT(RR一定)→Vf(RR不定)、Brugada、LQTで起こしやすい
・WPW症候群:Kent束、Ebstein奇形に合併、shortPQ,wideQRS,δwave
・LQT症候群:Ca↓、K↓、抗精神病薬、Ia型抗不整脈薬、Jarvell-Lange Nielsen(AR、聾+)、Romano-Ward(AD、聾-)
・Brugada症候群:遺伝性、RBBB+ST↑
・不整脈の治療
 HRを下げる:Caブロッカー、βブロッカー、ジキタリス
 ジキタリス禁忌:HOCM、AVブロック、WPWのaf発作
 Caブロッカー適応:①血管拡張→異型狭心症、高血圧、レイノー ②AV伝導抑制→PSVT、af ③心収縮力低下→HOCM
 上室性頻脈:キニジン、プロカインアミド、ジソピラミド(Ⅰa)
 心室性頻脈:リドカイン、メキシレチン(Ⅰb)
 VT,VfにはDCshock
 LQT,BrugadaにはICD
 SSS,Mobits2型、3度AVブロックにはペースメーカー>アトロピン、イソプロ(β刺激)
・IE:急性→黄ブ菌、慢性→緑連菌、人工弁→表皮ブ菌、尿路→腸球菌
Osler結節(指先の有痛性結節)、爪床出血斑、人工弁によるものは有熱期でもope
・左房粘液腫:体位で変わるMS様雑音、IL-6により発熱、WBC↑、赤沈↑
・心タンポナーデ:ウィルス、癌、SLE、尿毒症、AMI、大動脈解離、心臓手術、Beckの3徴(静脈圧↑、動脈圧↓、心拍動↓)、奇脈、Kussmaul徴候
・急性心筋炎:コクサッキーB、風邪様症状→胸痛、心不全症状、冠動脈支配に一致しないST↑
・急性心膜炎:コクサッキーB、SLE、ドレスラー症候群、癌、尿毒症、心膜摩擦音、 冠動脈支配に一致しないST↑
・慢性収縮性心膜炎:心膜の石灰化、瘢痕化、奇脈、Kussmaul徴候、右心不全、蛋白漏出性胃腸症、心膜ノック音、右室圧曲線でdip&plateau
・先天性心疾患で新生児期に心不全なし→ASD、TOF
・新生児期にPGE1→PA、TGA、HTHL(PTHと覚える)
・新生児期にBAS→TGA1、TA、TAPVR(TTT)
・血管手術(シャント、BAS、血管置換)は新生児期に行う
・シャント
 Blalock-Tauusig→鎖骨下動脈と肺動脈シャント 
 Glenn→上大静脈と肺動脈のシャント(TOF)
 Fontan→上下大静脈と肺動脈のシャント(TA)
・肺動脈絞扼術→VSD、ECDで肺血流を下げてEisenmangerを予防
・チアノーゼ性先天性心疾患
①TOF:単一Ⅱ音、3LSBで収縮期駆出性雑音(弁下部なので2LSB→3LSB)、多血症、脳膿瘍
②TGA:新生児期にBAS、根治はJatene(AoとPAを入れ替える)
③TA:Fontan手術
④HLHS:新生児期にPGE1で動脈管維持
・非チアノーゼ性心疾患
①ASD:右右右(右室肥大、右脚ブロック、右軸偏位)、心室中隔の奇異性運動、心不全やIEはない
②ECD:ASD+VSD+MR、右右左(右室肥大、右脚ブロック、左軸偏位)、左室造影でgoose neck sign
③VSD:乳幼児期に自然閉鎖あり
④Valsalva洞動脈瘤破裂:2,3LSBで連続性雑音
・DCM:除外診断、心エコーでBB'ステップ
・HOCM:半分はAD、Brockenbrough現象(PVCの後に休止期があると普通はCO増加、脈圧増加だが、HOCMでは脈圧低下)、ASH、SAM、A弁の収縮中期半閉鎖、心筋の錯綜配列
・HOCMの駆出性雑音が増加→Valsalva手技、立位、カテコラミン、血管拡張薬(∵Ao圧低下でLV-Ao圧較差↑)
・大動脈解離:原因は動脈硬化かMarfan
 上行Aoに解離あり→StandfordA→人工血管置換、Bentall(AR+のとき)
 上行Aoに解離なし→StandfordB→降圧療法(βブロッカー)
・大動脈瘤:AR→AR合併、弓部→嗄声、胸部→アダムキービックス動脈閉塞、腹部→腎動脈分岐部より末梢、腹部の拍動性雑音
・大動脈瘤の治療:直径5cm以上、切迫破裂(痛い)のとき→人工血管置換術
・悪性高血圧→①血圧が常に130以上②眼底検査キースワグナー4度(うっ血乳頭)③腎不全(悪性腎硬化症)
・ASO:動脈硬化のある老人、ひじ、ひざより中枢、治療はPTA
・TAO(バージャー):喫煙歴のある若年男性、ひじ、ひざより末梢、遊走性静脈炎合併、治療は腰部交感神経節切除術
・ASO,TAOの診断→API(Ankle Pressure Index)、動脈造影
・ASO,TAOの重症度:Fontaine分類1度 冷感、2度 間欠性跛行、3度 安静時疼痛、4度 潰瘍壊死
股関節に対する手術
①大腿骨内反or外反骨切り術
転子間の内側or外側をくさび状に切除→骨頭を内側or外側に回す→プレートと釘で固定
骨頭と臼蓋の関節面をずらす
②キアリ骨盤骨切り術
腸骨を水平に切って、外側にずらす
臼蓋形成不全+亜脱臼のとき
③ソルター骨盤骨切り術
腸骨をくさび状に切除し、腸骨を前外方に回転させる
臼蓋形成不全のとき
④臼蓋形成術
腸骨から移植骨を脱臼骨頭の上にかぶさるように腸骨外側にくっつける
⑤人工関節置換術(THA=total hip arthroplasty)
適応:60歳以上、疼痛+、可動域制限ひどいとき
人工臼蓋を寛骨に固定→セメントで固定orスクリューで固定
セメント固定の場合は再置換のときにセメントが除去できにくい
合併症
術中/術直後:出血、神経麻痺、脱臼、感染、肺塞栓、異所性骨化
術後:
・感染→持続洗浄の後、再置換
・緩み→人工関節の摩耗粉でMφ活性化し、周辺骨の破骨が亢進するため→骨吸収が高度になる前に再置換
舌骨に付着する筋
・咀嚼、嚥下を補助する→舌、口腔底の挙上
・下顎骨、オトガイ、茎状突起、胸骨、甲状軟骨、肩甲骨と舌骨に付着
・下顎骨に付着→下顎神経、オトガイに付着→舌下神経、茎状突起→顔面神経、他→C1~C3

・顎二腹筋→下顎神経
・顎舌骨筋→下顎神経
・オトガイ舌骨筋→舌下神経
・茎状舌骨筋→顔面神経
・胸骨舌骨筋→C1~C3
・胸骨甲状筋→C1~C3
・甲状舌骨筋→C1~C3
・肩甲舌骨筋→C1~C3
・十二指腸:球部、下行部、水平部、上行部
・球部:前壁に潰瘍好発、下行部:乳頭部、上行部:最後はトライツ靭帯
・球部以外は後腹膜にある。
・十二指腸:ケルクリングのひだ、ブルンネル腺
・小腸:ケルクリングのひだ、リーベルキューン腺
・リーベルキューン腺:杯細胞(粘液)、パネート細胞(酵素)、EC細胞(クロム親和性細胞)
・空腸→孤立リンパ節、回腸→パイエル板
・小腸の筋層:内輪、外縦
・筋層にはアウエルバッハ神経叢(蠕動調整)、粘膜下にはマイスナー神経叢(分泌調整)
・盲腸、虫垂の神経支配はT10→疼痛は臍に放散
・回盲弁=バウヒン弁
・結腸:ハウストラ=結腸隆起、結腸ヒモ、杯細胞のみ
・横行結腸、S状結腸以外の結腸は後腹膜に固定
・上行結腸、横行結腸右3分の2→SMA
・横行結腸左3分の1、下行結腸、S状結腸、上部直腸→IMA
・下部直腸→内腸骨動脈
・S状結腸と直腸の境界はS3、直腸と肛門管の境目は恥骨直腸筋付着部
・直腸のひだ→コールラウシュのひだ
・肛門挙筋、外肛門括約筋→随意筋、陰部神経支配
 内肛門括約筋→不随意筋、骨盤内臓神経支配
・肛門管の腺上皮と扁平上皮の境目は歯状線
・歯状線には肛門陰窩→肛門周囲膿瘍、痔瘻
・上直腸→下腸間膜動脈の枝の上直腸動脈支配、下腸間膜静脈(→門脈→肝)
・中下直腸→内腸骨動脈の枝の中下直腸動脈支配、内腸骨静脈(→IVC→肺)
・痔核:上直腸静脈は弁がない→門脈圧亢進で静脈瘤作りやすい→粘膜下隆起
 内痔核:3,7,11、疼痛少ない(嵌頓すれば痛い)
 外痔核:疼痛大
・胃:噴門→胃底部、胃体部→幽門洞→幽門管→幽門
・①噴門部には噴門切痕②幽門洞と幽門管の境目は角切痕③十二指腸と幽門との境目は幽門輪
・胃腺(胃底部、胃体部)→主細胞からペプシノーゲン、壁細胞から内因子、胃酸、副細胞から粘液
・幽門腺→G細胞からガストリン、粘液細胞から粘液
・D細胞→ソマトスタチン、ECL細胞→ヒスタミン、EC細胞→セロトニン
・胃の筋層:内斜、中輪、外縦
・迷走神経:左は前、右は後で食道裂孔を通過、腹腔枝/胃体枝/幽門枝に分かれる。
・選択的近位迷走神経切離術:十二指腸潰瘍、胃体枝だけを切離。幽門枝は残るので幽門機能は正常。
解剖生理
・消化器系→内胚葉由来
・中腸の卵黄腸管で卵黄嚢と交通→遺残でメッケル憩室、臍腸瘻(臍と腸が交通)
・後腸の総排泄腔が尿生殖洞と肛門管になる
・羊水過多:嚥下できない無脳児、小腸に入れない食道閉鎖、十二指腸閉鎖
・ワルダイエル輪:口蓋扁桃、舌扁桃、咽頭扁桃、耳管扁桃→病巣感染(掌蹠膿疱症、関節炎、IE、AGN)
・唾液腺:耳下腺、顎下腺、舌下腺
・耳下腺導管→ステノン管、顎下腺導管→ワルトン菅
・唾石症→顎下腺、接触時に疼痛、ガマ腫→舌下腺、貯留嚢胞
・食道の狭窄部→C6、T4、T10(順に入り口部、気管分岐部、食道裂孔部)
・食道内圧=20mmHg、胸腔内圧より常に高い
・LES=10~40mmHg
・上3分の1は横紋筋、下3分の1は平滑筋、中3分の1は混合
・アウエルバッハ神経叢は平滑筋にのみある
・食道は漿膜なし→食道癌は浸潤しやすい
・頸部食道は下甲状腺静脈→鎖骨下静脈→SVC、胸部食道は奇静脈→SVC、腹部食道は左胃静脈→門脈
・上部食道→深頸リンパ節、中部食道→鎖骨上リンパ節、食道下部→腹腔リンパ節
・迷走神経の走行:左が前、右が後ろ

2011年3月17日木曜日

治療
・FiO2 1.0=100%酸素投与
・FiO2>0.4で高濃度酸素投与
・鼻カニューラ酸素投与1L/分=酸素濃度が4%上昇
・食道挿管→呼気CO2モニター
 片肺挿管→聴診でチェック
・長期の人工換気には気管切開
・気管切開:2~5の気管軟骨切開を行う。緊急時は輪状甲状靭帯切開。
・気管支拡張薬
 交感神経β2刺激薬:日常の吸入
  イソプロテレノール:β1=β2
  サルブタモール:β1<β2
  プロカテロール:β1<β2
  アドレナリン:β1=β2
 キサンチン製剤:中等度の発作時、血中モニタリング必要
 抗コリン薬吸入:より持続する、肺気腫などCOPDに使う、緑内障や前立腺肥大には禁忌
・IPPV:intermittent positive pressure ventilation間欠的陽圧換気(自発呼吸なし)
・CPPV:continuous positive pressure ventilation持続的陽圧換気(自発呼吸なし)
・IMV:intermittent mandatory ventilation間欠的強制換気(自発呼吸+時々人工換気)→人工換気の離脱に使われる
・TIPPV:tracheostomyIPPV→気管切開して行うIPPV
・NIPPV:non-invasiveIPPV→鼻マスクで行うIPPV、在宅人工換気のメイン、感染少ない
・陽圧のかけ方→PEEP(呼気終末だけ陽圧かける)、CPAP(呼気、吸気ずっと陽圧かける)
・気管支鏡→分泌物除去、異物除去、レーザー照射、光線力学療法、ステント挿入
・肺切除はFEV1.0%>50%、%VC>50%で行う。
・開胸方法→後側方開胸がメイン、腋窩小切開
・VATS(胸腔鏡下手術):全身麻酔下に第7肋間に小さな穴を開けて胸腔鏡挿入。
・手術合併症:無気肺、気管支断端瘻→感染、縦隔気腫→皮下気腫(握雪音)、横隔神経麻痺
・縦隔条件:CTで縦隔をよく見えるようにした画像。肺野は真っ黒で見えなくなる。
・肺野条件:CTで肺野をよく見えるようにした画像。縦隔は真っ白で見えなくなる。
・水抑制(フレア画像):MRIのT2で水を抑制した画像。水と同じT2highな病変を見やすくする。
・脂肪抑制:MRIのT1で脂肪を抑制した画像。脂肪と同じT1highな病変を見やすくする。
・肺血流シンチで他の臓器に集積→右左シャントあり。(肺でトラップされるはずなので)
・BALFの細胞成分の90%はMφ、10%はリンパ球、1%は好中球
・BALF
好酸球性肺炎:好酸球↑
特発性間質性肺炎:好中球↑
過敏性肺臓炎:CD8↑(夏に多い→8月、と覚える)
サルコイドーシス:CD4↑(サルコイドー4ス、と覚える)
・縦隔鏡は全身麻酔下に胸骨上の横切開から挿入
・気管支鏡は全身麻酔下or局所麻酔下に鼻から挿入
・真菌:Grocott染色、サブロー培地
 レジオネラ:ヒメネス染色、BCYE培地
 結核:チールニールセン染色、小川培地
 百日咳:ボルデージャング培地
・胸膜生検
 結核性胸膜炎→乾酪性肉芽腫の方が胸水中結核菌検出よりも感度が高い。

2011年3月16日水曜日

・咳:声門を閉じたまま呼気→気道内圧上昇→急激な呼気、1回2kcal消費
・クループ→犬吠様咳嗽
・百日咳→スタッカート(コンコンコンコン)&レプリーゼ(ヒューと息を吸う)
・門脈閉塞→メデューサ、IVC閉塞→上行性腹壁静脈怒張、SVC閉塞→下行性胸壁静脈怒張
・strider:上気道狭窄(急性喉頭炎)、吸気時、喘鳴の1つ
 wheeze:下気道狭窄(喘息)、呼気時、高調性、乾性ラ音、喘鳴の1つ
 rhonchi(ロンカイ):下気道狭窄(喘息)、呼気時、低調性、乾性ラ音の1つ
・残気率:RV/TLC
肺繊維症ではどちらも上がるので残気率変化なし
妊娠、肥満は横隔膜挙上でTLC低下→残気率増加
・thymic sail sign:乳幼児の胸腺生理的肥大
・BHL:サルコイドーシス、ポテト様
・カーリーBライン:MS、癌性リンパ管症
・びまん性小粒状陰影:粟粒結核、甲状腺濾胞状腺癌肺転移、肺胞微石症
・気管支透亮像、air bronchogram:肺胞が詰まると気管支がくっきり写ってくる→RDS、肺炎、肺水腫、肺胞上皮癌
・空洞病変:結核、抗酸菌、アスペルギルス、黄ブ菌、扁平上皮癌、Wegener
・シルエットサイン
心臓右辺縁消失→右S4,5
心臓左辺縁消失→左S4,5
右横隔膜辺縁消失→右S8
大動脈弓辺縁消失→左S1+2
・O2運搬
①動脈に溶けて運ばれる(ほとんどない)
②Hbに結合して運ばれる
・CO2の運搬
①動脈に溶けて運ばれる
②赤血球で炭酸脱水酵素によってHCO3-にされて運ばれる
・赤血球内で、CO2+H2O→H+HCO3が進み、HCO3が赤血球外に出るときにClを赤血球内に取り込む(クロライドシフト)
・CO中毒
PaO2(動脈血に溶けている酸素)は正常→低酸素血症はない
Hbに酸素が結合できないのでSaO2(全Hb中の酸化型Hbの割合)は低下→低酸素症はある
低酸素血症:動脈血に溶けている酸素が少ない
低酸素症:末梢細胞の酸欠


・呼吸性アシドーシス=CO2上昇→pH↓→代償性に腎臓でHCO3が再吸収が進む→最初はHCO3が上がらない→慢性期になるとHCO3が上がる
腎臓での代償は数日かかる
∴呼吸性アシドーシスでHCO3上昇→慢性期
・代謝性アシドーシス=HCO3低下→pH↓→代償性に過呼吸でCO2低下
過換気は数分でできるので、CO2低下は速く起きる
右方偏位が起こる状態
酸素解離曲線が右方に移動する→Hbが酸素を離しやすくなる→身体が酸素を必要とする状態
∴高体温、pH↓、PaCO2↑、2,3-DPG↑
2,3-DPGは赤血球内の解糖系だけにある中間代謝産物、2,3-DPG↑とは赤血球内のATP産生が亢進しているということ、赤血球内の酸素不足を意味する。
ヘモグロビンに使われる鉄はFe2+。これがなかなか覚えられない・・・。ヘモグロビンはα2β2など4つのグロビンからできてるので、とりあえず2と覚えよう・・・。なんとなく2+の方が3+より座りがいい感じもするし。いい加減だなあ。
・成人は声門が狭い、小児は声門の下の輪状軟骨部が狭い
・間質性肺炎→サーファクタント成分のSP-A,SP-Dが血中に入る
・右肺区域→S1肺尖区S2後上葉区S3前上葉区S4外側中区S5内側中区
(先公前に、外人内気)
・左肺区域→S1+2肺尖後区、S4上舌区、S5下舌区、S7なし
・乳房のリンパ液→胸骨傍リンパ節、腋窩リンパ節
 肺のリンパ液→胸骨傍リンパ節、気管気管支リンパ節、気管リンパ節
・漏斗胸→肋軟膜陥凹、鳩胸→肋軟膜突出
・横隔膜ヘルニア
 モルガニー→前、右
 ラリー→前、左(Larry→Left)
 ボコダレック→後、左(ボコは左に多く、左肺低形成)
・換気調節
 延髄呼吸中枢→CO2上昇で亢進
 頚動脈小体、大動脈小体→O2低下で亢進
・頚動脈洞→圧受容体、迷走神経介して血圧調節
・慢性的なCO2上昇→延髄呼吸中枢機能低下→高濃度酸素投与→頚動脈小体、大動脈小体機能低下→さらに換気不全→さらなるCO2蓄積→意識障害(=CO2ナルコーシス)
前腕の屈筋→上腕、前腕の屈筋は正中神経支配
①内側上顆に起始がある筋
・尺側手根屈筋(停止は手根骨)
・撓側手根屈筋(停止は手根骨)
・長掌筋(停止は手根骨)
・浅指屈筋(停止は指骨)
・円回内筋(停止は撓骨)
(内科の借金ちょうど千円→内顆、尺筋、長、撓、浅、円)

②尺骨に起始がある筋
・深指屈筋(停止は指骨)

③撓骨に起始がある筋
・長母指屈筋


前腕の伸筋→上腕、前腕の伸筋は撓骨神経支配
①外側上顆に起始がある筋
・尺側手根伸筋(停止は手根骨)
・短撓側手根伸筋(停止は手根骨)
・長撓側手根伸筋(停止は手根骨)
・総指伸筋(停止は指骨)
・回外筋(撓骨)
(外科の尺八ソ短調かい→外顆、尺、総、短長、回)

②前腕骨間膜に起始がある筋
・長母指外転筋
・短母指伸筋
・長母指伸筋
・指示伸筋

2011年3月15日火曜日

放射線の種類
電離放射線
・X線→加速させた電子を金属にぶつけたときにでてくる電磁波。エネルギー小
・γ線→原子核から出てくる電磁波。エネルギー小
・β線→電子
・α線→ヘリウムの原子核
・陽子線
・中性子線
・重粒子線→炭素の原子核
非電離放射線
・紫外線、赤外線、可視光線、超音波


放射線の単位
・Gy(グレイ)→吸収されたエネルギー。1Gy=1J/kg
・Sv(シーベルト)→放射線ごとに影響が異なるので、それをGyに加味したもの。
 X線、γ線、β線では1Sv=1Gy
 陽子線では1Sv=5Gy
 中性子線では1Sv=5~20Gy
 α線、重粒子線では1Sv=20Gy
(中性子線、α線、重粒子線など原子核粒子によるものはエネルギー大だとわかる)


全身被曝の症状と予後(以下は1Sv=10Gyとして計算した)
・2Gy=0.2Sv=200mSv=20万μSv以下:3時間後から軽度白血球減少(リンパ球→顆粒球→血小板→赤血球)。死亡率10%以下。
・10Gy=1Sv=1000mSv=100万μSv以下:1時間後から骨髄死→感染、出血。死亡率90%以下。
・20Gy=2Sv=2000mSv=200万μSv以下:30分後から消化管壊死→嘔吐、下痢、吐血、下血、脱水。死亡率90%以上。
・50Gy=5Sv=5000mSv=500万μSv以下:数分後から中枢神経壊死→脳浮腫→けいれん、意識障害。死亡率100%。


確率的影響
・すこしでも被爆すると線量に比例して障害の発生率が上がる、晩期障害(数ヶ月以降)
・発癌と遺伝(→少しだからと言って安心出来ない)
非確率的影響(確定的影響)
・ある線量(閾値)を超えるまでは起こらない障害
・①早期障害→皮膚、骨髄、消化管、生殖器 ②晩期障害→水晶体、腎臓、肺

非確率的影響の閾値(以下は1Sv=10Gyとして計算した)
・骨髄は5Gy=0.5Sv=500mSv
・性腺は35Gy=3.5Sv=3500mSv
・皮膚/水晶体は50Gy=5Sv=5000mSv

正常臓器の耐容線量TD50/5(5年後に50%に障害が生じる線量)(以下は1Sv=10Gyとして計算した)
・水晶体、卵巣は12Gy=1.2Sv=1200mSv
・精巣は20Gy=2Sv=2000mSv
・腎臓は28Gy=2.8Sv=2800mSv
・他はだいたい60Gy=6Sv=6000mSv程度以上(脳、消化管、肺、皮膚など)
ふつうホルモンは、血中から材料を取り込んだ腺細胞が合成し、血中に送り込む。ただ、ヨウ素だけは人間が陸上化したために不足しがちで、そのため、甲状腺のろ胞というタンクに貯めこみ、必要に応じて甲状腺ホルモンを合成する仕組みをとっている。

だから、原発事故などで放射線性のヨウ素が放出された場合、このろ胞に放射線性のヨウ素が取り込まれ(汚染)、放射線を照射し続け、甲状腺癌の原因になる。

そこで、あらかじめヨウ素で甲状腺のろ胞をいっぱいにして放射線性のヨウ素を取り込めないようにする。だからルゴール内服が原発事故による甲状腺癌予防に役立つ。
被曝と汚染。被曝は一過性の放射線照射、汚染は持続性の放射線照射。

だから、皮膚に付着したり、放射線物質を体内に取り込んだらそれは汚染。単に放射線照射を受けただけなら被曝という。だから内部被曝は汚染のひとつ。

これらを応用したのが密封小線源療法。組織内照射と腔内照射に分けられる。ラジウム、セシウム、イリジウム、金、ヨウ素などを使う。舌癌、乳癌、前立腺癌、子宮頸部癌、食道癌に適応。

甲状腺分化癌やバセドウ病には131-Iを使う。

2011年3月14日月曜日

胸椎の横突起=頚椎の後結節=腰椎の副突起=仙骨の外側仙骨稜
ケイコの洋服、外に線

固有背筋
①長背筋群=脊柱起立筋:I love speed
iliocostalis,longissimus,spinalis
外から腸肋筋(腸骨と肋骨)、最長筋、棘筋(棘突起間を結ぶ)
②短背筋群=横突棘筋(横突起と棘突起を結ぶ):1回にしたごはん
1個の椎骨を飛び越す回旋筋、4個以下を飛び越す多裂筋、5個以上を飛び越す半棘筋
大腿骨頭壊死の病期
stageⅠ単純Xpで異常なし、しかしMRIT1でband pattern(骨頭に帯状の壊死部位)
stageⅡ単純Xpで帯状硬化像
stageⅢ単純Xpで骨頭に圧潰
stageⅣ単純Xpで臼蓋骨頭の関節裂隙狭小化

治療
stageⅠ→免荷(2,3年)骨頭穿孔術で生検
stageⅡⅢ→骨切り術(骨頭をずらして正常部位を関節面にする)、骨移植(壊死部位掻爬+腸骨腓骨移植)
stageⅣ→人工関節置換術、人工骨頭置換術


先天性股関節脱臼の診断
ウォーレン線→Y軟骨を結ぶ水平線、正常骨頭はこの線より下
オンブレ線→臼蓋縁からウォーレン線に引いた垂線、正常骨頭はこれよりも内側
シェントン線→閉鎖孔上縁と大腿骨頸部内縁はひとつながりの曲線が描けるのが正常
カルベ線→腸骨外縁と大腿骨頚部外縁はひとつながりの曲線が描けるのが正常
CE角→骨頭骨端核/臼蓋外側ラインとオンブレ線との角、25度以上が正常

先股脱の治療
乳児期:リーメンビューゲル1ヶ月→だめならoverhead牽引→関節造影下に徒手整復→骨切り術
骨切り術は処女歩行後の整復困難例にする

2011年3月13日日曜日

1mSv=1000μSV
胸部X線写真1回0.06mSv=60μSV
頭部CT1回1mSv=1000μSV
腹部CT1回10mSv=10000μSV
PET1回2.4mSv=2400μSV
自然環境での被曝2.4mSv/年=2400μSV
職業被曝100mSv/5年かつ50mSv/年以内

放射線による影響のうち、発癌や遺伝的影響は線量が少ないからと言って安心出来るものではなく、少量でも起こりえる(確率的影響)。それに対して、消化器症状や白内障は一定の閾値を超えなければ起きない(確定的影響)。閾値が確定してるから確定的影響と覚える。

2011年3月12日土曜日

ジキタリスは急性心不全には使わない。強心作用があるけど、持続時間が長くて、途中で強心作用を抑えたくなってもできないから。だから半減期の短いカテコラミンを使う。ちなみに、ジキタリスにはステロイド環がある。だから女性化乳房という副作用がある。
国試ポイント 呼吸器

・気管分岐はT4、T4までが上縦隔
・Kartagener ダイニン椀の欠損、気管支拡張、副鼻腔炎、内蔵逆位、不妊
・AaDO2 正常20以下、拡散障害で上昇
・PaO2 60mmHg=SpO2 90%、これ以下を呼吸不全
・PaO2↓のとき、酸素療法
PaCO2↑があれば、気道確保、人工換気
・副鼻腔炎を伴う呼吸器疾患→Wegener、DPB、Kartagener、アスピリン喘息
・胸腔穿刺 排気→鎖骨中線上第2,3肋間
排液→中腋窩線上第5,6肋間
・穿刺は肋骨上縁、肋間麻酔は肋骨下縁
・気管支拡張薬:吸入抗コリン薬、β2刺激薬、テオフィリン、アミノフィリン
・慢性呼吸器疾患の急性増悪→インフルエンザ桿菌、肺炎球菌、菌交代で緑膿菌
・LAM(肺リンパ脈管筋腫症)
月経時の再発性気胸、結節性硬化症、腎血管筋脂肪腫、子宮筋腫合併、リンパ管閉鎖で乳び胸
・DPB
IgA↑、寒冷凝集素反応(DPB、マイコプラズマ、CAD)、副鼻腔炎、治療はエリスロマイシン、クラリスロマイシン(マクロライド系)で免疫コントロール
・特発性間質性肺炎 KL6、SPD上昇
・膠原病に伴う間質性肺炎 PSS、PMDM、RA(SLEでは稀)
・SAS 10秒以上の無呼吸が一晩に30回以上、nonREMでも+、アプノモニターでスクリーニング、ポリソムノグラフで確診
・肺炎
・肺化膿症 溶かす力が強いもの→黄ブ菌、嫌気性菌、クレブシエラ(肺炎桿菌)
・間質性肺炎 小さいもの→マイコプラズマ、クラミジア、カリニ、ウィルス
・大葉性肺炎 肺炎球菌、クレブシエラ(肺炎桿菌)
・マイコプラズマは細胞壁がないのでβラクタム無効
・肺炎球菌 鉄さび色喀痰、乳幼児期の摘脾後は重症化
・黄ブ菌 乳児と糖尿病
・レジオネラ 肝障害と神経障害伴う、エリスロマイシン
・肺結核 2日以内に保健所届け出、治療はINH、REP、EB、PZA、副作用→INH→Neuropathy末梢性神経障害、EB→Eye球後性視神経炎、結核性胸膜炎では滲出性、胸水中ADA活性↑、粟粒結核ではWBC↑
・非定型抗酸菌 薄壁空洞、気管支拡張、皮膚病変
・アスペルギルス 浸潤性肺アスペルギルス症(PIEの1つ)、菌球症(アムホテリシンBの空洞内投与)、ABPA(アレルギー性肺気管支アスペルギルス症、Ⅰ/Ⅲ型→ステロイド)
・風邪 乳児はRSウィルス、小児はアデノウィルス、成人はライノウィルス
・SARS コロナウィルス、ARDSおこすのでPEEPかける
・急性喉頭蓋炎 上気道なので吸気性呼吸困難、風邪に続発
・クループ 声帯の炎症、吸気性喘鳴、犬吠様咳嗽、嗄声、エピネフリン吸入
・喘息 縦隔気腫、皮下気腫、気胸おこすことあり
急性期 輸液、酸素、気管支拡張薬→重症は気道確保、ステロイド静注
慢性期 ステロイド吸入
・アスピリン喘息 NSAID→PGI↓→喘息∴IgE正常、鼻茸
・ABPA Ⅰ>Ⅲ、移動性肺野浸潤影(PIEの1つ)、好酸球↑
・過敏性肺臓炎 Ⅲ>Ⅳ、夏はtricosporon cutaneum、BALFでCD8>CD4、Ⅲなので沈降抗体+
・ サルコイドーシス Ⅳ、BHL→間質性肺炎、ぶどう膜炎、結節性紅斑、尿崩症、AVBlock、顔面神経麻痺、治療は臓器病変あればステロイド、BALFでCD4>CD8、ACE↑、Ca↑、ツ反陰転化
・Wegener c-ANCA(PR3-ANCA)、壊疽性副鼻腔炎、RPGN、FGS、空洞形成性肺炎
・Goodpasture Ⅱ、肺胞内出血、RPGN
・珪肺 上肺野、リンパ節卵殻状石灰化、結核合併
・石綿肺 下肺野、胸水中ヒアルロン酸↑/アスベスト小体、10年くらいして肺癌、胸膜中皮腫
・肺癌
・腺癌が最多
・Pancoast腫瘍→肺尖部肺癌で腕神経叢麻痺やホルネル症候群
・SVC症候群→小細胞癌でSVC圧迫~奇静脈へ
・ホルモン産生→小細胞癌はSIADH、ACTH、扁平上皮癌はPTHrP
・反回神経麻痺→大動脈リンパ節転移
・EatonLambert症候群→小細胞癌産生のVGCC抗体がNMJ破壊
・マーカー→扁平上皮癌SCC、CYFRA、小細胞癌NSE、喫煙でCEA上昇
・前縦隔腫瘍はTTT→胸腺腫、奇形腫、甲状腺腫
胸腺腫は重症筋無力症、赤芽球癆を合併することあり、奇形腫は石灰化あり
・肺塞栓 WackerのTrias(LDH・ビリルビン上昇・GOT正常)、FDP↑、Dダイマー、肺血流シンチ(99m-Tc MAA)で欠損、換気シンチで正常
・肺動静脈瘻 チアノーゼ、ばち指、多血症、脳膿瘍、喀血、吸気で増強する連続性雑音、息こらえ(Valsalva手技)で縮小するcoin lesion
・OslerRenduWeber病 AD、鼻出血、消化管出血、肺動静脈瘻
・胸水とその上のSkoda鼓音帯の境界はEllisDamoiseau曲線
・肺分画症 栄養血管はAo由来の気管支動脈、肺との交通があれば感染、血痰
・肺胞蛋白症 抗GM-CSF抗体、治療はGM-CSF
・ブラ 肺胞の中の嚢胞
ブレブ 肺胞の外の嚢胞→気胸を起こしやすい