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2011年3月15日火曜日

放射線の種類
電離放射線
・X線→加速させた電子を金属にぶつけたときにでてくる電磁波。エネルギー小
・γ線→原子核から出てくる電磁波。エネルギー小
・β線→電子
・α線→ヘリウムの原子核
・陽子線
・中性子線
・重粒子線→炭素の原子核
非電離放射線
・紫外線、赤外線、可視光線、超音波


放射線の単位
・Gy(グレイ)→吸収されたエネルギー。1Gy=1J/kg
・Sv(シーベルト)→放射線ごとに影響が異なるので、それをGyに加味したもの。
 X線、γ線、β線では1Sv=1Gy
 陽子線では1Sv=5Gy
 中性子線では1Sv=5~20Gy
 α線、重粒子線では1Sv=20Gy
(中性子線、α線、重粒子線など原子核粒子によるものはエネルギー大だとわかる)


全身被曝の症状と予後(以下は1Sv=10Gyとして計算した)
・2Gy=0.2Sv=200mSv=20万μSv以下:3時間後から軽度白血球減少(リンパ球→顆粒球→血小板→赤血球)。死亡率10%以下。
・10Gy=1Sv=1000mSv=100万μSv以下:1時間後から骨髄死→感染、出血。死亡率90%以下。
・20Gy=2Sv=2000mSv=200万μSv以下:30分後から消化管壊死→嘔吐、下痢、吐血、下血、脱水。死亡率90%以上。
・50Gy=5Sv=5000mSv=500万μSv以下:数分後から中枢神経壊死→脳浮腫→けいれん、意識障害。死亡率100%。


確率的影響
・すこしでも被爆すると線量に比例して障害の発生率が上がる、晩期障害(数ヶ月以降)
・発癌と遺伝(→少しだからと言って安心出来ない)
非確率的影響(確定的影響)
・ある線量(閾値)を超えるまでは起こらない障害
・①早期障害→皮膚、骨髄、消化管、生殖器 ②晩期障害→水晶体、腎臓、肺

非確率的影響の閾値(以下は1Sv=10Gyとして計算した)
・骨髄は5Gy=0.5Sv=500mSv
・性腺は35Gy=3.5Sv=3500mSv
・皮膚/水晶体は50Gy=5Sv=5000mSv

正常臓器の耐容線量TD50/5(5年後に50%に障害が生じる線量)(以下は1Sv=10Gyとして計算した)
・水晶体、卵巣は12Gy=1.2Sv=1200mSv
・精巣は20Gy=2Sv=2000mSv
・腎臓は28Gy=2.8Sv=2800mSv
・他はだいたい60Gy=6Sv=6000mSv程度以上(脳、消化管、肺、皮膚など)

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