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2013年7月18日木曜日

<意識障害>
★デキスターで血糖値測定し、緊急一般の採血(T-bil,Cre,BUN,TKB,Na,K,Ca,Mg,TSH,freeT3/T4,ACTH,cortisol,CRP,WBC,neutrophil,)と頭部CT,頭部MRIを行う。項部硬直あれば腰椎穿刺も必要(老人は筋鉤縮あれば全部の方向で首が硬い)。
☆JCSの記載はJCSⅠ-3-A/R/I(aparic安静/restless暴れている/incontinence尿失禁)等の様にする。
☆意識障害+心機能低下なら心原性ショック以外は頭(意識障害)を優先する。
★まず低血糖否定。血糖値50以下なら、50プロツッカー(50%ブドウ糖液20ml)2A+アリナミン(ビタミンB1)2ml5A静注。
☆眩暈、嘔吐、後頸部痛伴うものはDWI、MRA、頸椎2方向(CTでも可能)が必要。
☆頸椎で椎間板が狭小化している頸椎の上下に頚部前屈位ですべり症が起きる可能性がある(あれば椎骨脳底動脈系のTIAの疑いが強い)。頸椎正面で頚動脈の石灰化が見えることもある。
☆AIUEOTIPS
 ①Alcohol⇒Wernicke脳症忘れるな、B1を1日100mg投与する(ビタメジン1Vを輸液に混注する)。
 ②Insulin⇒DKA、HONK、低血糖
 ③Uremia⇒尿毒症、劇症肝炎
 ④Encephalopathy⇒特発性/症候性癲癇、脳炎、高血圧性脳症
 ⑤Electrolytes⇒低Na血症、高Ca血症
 ⑥Endocrine⇒下垂体、甲状腺、副腎
 ⑦Trauma
 ⑧Temperature
 ⑨Infection⇒sepsisないかSIRSチェック
 ⑩Psychiatry⇒drop hand test、”手で開眼させても話すとぱっと閉じる”
 ⑪Porphilia
 ⑫Seizure⇒痙攣の目撃がないか。2回目以降なら癲癇(原因分かれば症候性癲癇、原因不明なら特発性癲癇)
 ⑬Stroke⇒TIA(ABCD2スコア:エービーシーディースクエアスコア)
 ⑭SAH⇒瞳孔左右差+交代性片麻痺あればテント切痕ヘルニアの可能性あり、緊急脳外科call。外傷性であれば部分的SAH、動脈瘤破裂では心電図異常も出るし、CPAにもなる。

cf)ABCD2スコア(エービーシーディースクエアスコア)
<TIAでの入院基準>
A(Age):60歳以上なら1点
B(BP):SBP140以上またはDBP90以上で1点
C(Clinical symptom):片麻痺あれば2点、構音障害あれば1点
D(Duration):持続時間が60分以上なら2点、10-59分なら1点、10分未満なら0点
D(DM):糖尿病あれば1点
4点以上で2日以内の脳梗塞発症リスク4%なので入院

cf)MRIの見方
DWIでhigh/ADC活性DWIでiso-lowなら新鮮脳梗塞
T1low/T2highなら陳旧性脳梗塞
T1/T2/T2starでlowなら陳旧性出血

<軽症頭部外傷>
☆老人なら頭部CTを行い、慢硬予防に1ヵ月後の脳外科受診を指示する。
☆CTはTraumaABCDEsのうち1つあれば行う。
①toddler:よちよち歩き2歳以下のたんこぶ
②repeated vomitting
③accelerated headache
④unknown mechanism:受傷機転不明
⑤multiple trauma
⑥amnesia:健忘
⑦alteredLOC:意識消失や意識障害
⑧batterd child:虐待
⑨convulsion:痙攣
⑩drug/EtOH:抗凝固薬など
⑪elderly
⑫skull fx sign:頭蓋底骨折
☆脳震盪は数秒の意識消失なら1週間は運動禁止(second impact synd)。
☆頭蓋底骨折の徴候は、①パンダの目、②耳介後部血腫(battle sign)、③二重丸の鼻血
☆頭部CTで血腫はCT値が50程度(ROIで囲んで、Max,Min,Avgを見る)。血腫は骨条件で写らなくなる。骨条件で映れば石灰化。
☆小児は顔色いいか、号泣あるか、機嫌よいか、目線合うか、手足動かすかで判断する。
<頭痛>
★まず、発熱あれば髄膜炎、なければSAHを否定する。「いつもの頭痛と違いはありますか?」と聞く。
☆次に、脳内病変(巣症状)、緑内障(瞳孔散瞳左右差)、巨細胞性側頭炎(ESR↑)を否定する。
★危険な頭痛のred flagはSNOOP(systemic disease,neurological,onset suddenly,older,pattern change)。
☆片頭痛は、片方の頭痛+嘔気+光過敏+動けない+既往+片頭痛の家族歴。
☆cutaneous allodynia(皮膚を触るだけで痛い)は、片頭痛の最重症型で片麻痺(かたまひ)になる人もいるので注意する。
☆緊張型頭痛は、後頭部や両側前頭部の痛み。肩こりやストレスが誘引。片頭痛に併発することもある。
☆片頭痛や緊張型頭痛はテルネリンやマクサルト(リザロチプタン)10mg1錠を疼痛時頓服で処方する。マクサルトは高血圧や脳梗塞既往には禁忌。
☆群発頭痛は片側で中年男性+興奮気味+結膜充血+流涙+鼻汁。ケンタン(ロキソニン)60mg1錠とムコスタ(レバミピド)100mg1錠を疼痛時の頓服で処方する。
☆痛みを感じない時間があれば神経痛かも。特に帯状疱疹に伴う大後頭神経痛は発疹あればバルトレックス(バラシクロビル)500mg2錠分2を5日分処方する。
☆小児は顔色いいか、号泣あるか、機嫌よいか、目線合うか、手足動かすかで判断する。
<腰痛>
☆片側性によるものは尿管結石を考慮。
★red flag(1か月以上持続、50歳以上、安静時痛、ステロイド使用、体重減少、癌、神経症状)ないか聞く。
★FACET(facet=椎間関節の意味)がないか探す。
 ①fructure(脊椎圧迫骨折、骨盤骨折、仙尾骨骨折)
  ・圧迫骨折は高齢者の尻餅で起きやすい。叩打痛ないか⇒あればレントゲン撮影し、叩打痛のところを入念に見る。叩打痛のない圧迫骨折は陳旧性。圧迫骨折あれば整形入院させ、圧迫が進行しないように水平位を保つ。
  ・骨盤骨折があれば必ず造影CTを行い、現在の出血がないか確認する。骨盤骨折は入院。
  ・仙骨尾骨の骨折は保存的に見るしかないので、痛み止めを処方し翌日整形外科受診を指示。
 ②aorta(腹部大動脈の瘤や解離)
  ・移動する痛み、高血圧既往、腹部拍動性腫瘤あれば、腹部エコーを行う。
  ・3割は腹部拍動性腫瘤がないこともある。
 ③compression(ヘルニアや脊柱管狭窄)
  ・夜間痛(脊柱由来の痛みは、筋肉が弛緩する夜中に起きやすい)、痺れ、尻の中央を押すと足先まで痛みが放散(坐骨神経痛)、膀胱直腸障害ないか見る。両下肢の運動も感覚もまだらに障害される。運動だけ完全に障害されるのは脳血管障害。
 ④epidural abscess
  ・腰椎の手術歴+DM+発熱では常に考慮する。ワーファリン使用中の血腫の時もある。
  ・全身状態が悪い時や採血してCRP2ケタやWBC上昇あれば入院させる。ロセフィン(セフトリアキソン)2gを生食100mlに溶いて30分で投与を1日1回。
 ⑤tumor
  ・体重減少、乳癌や前立腺癌既往あれば入院させてMRIを行う。
  ・腰椎の左右のpedicleが消えていれば骨転移の可能性あり。
☆FACETがなければ急性腰痛症(脊柱起立筋の筋膜炎や棘間靭帯炎etc)としてケンタン(ロキソプロフェン)60mg1錠とムコスタ(レバミピド)100mg1錠を疼痛時頓服で処方する(腎機能低下あればカロナール(アセトアミノフェン)100mg3錠、透析中であれば逆にケンタンで良い)。暖めて動けるなら少々痛くても動くようにして、硬いベッドは避けるようにと指示する。
☆シップはインテナースシップ1袋など。かぶれるという人にはインテバンクリーム1%50mlやスミルスチックを処方する。

2013年7月17日水曜日