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2012年10月1日月曜日

ICUブックまとめ(12章)

・出血時には
①毛細血管透過性亢進によって間質液が血管内に流入(transcapillary refill)
②RAA系が亢進しNaと水が貯留し、血管内と間質に均等に分布する。
これらで15%以内の出血は補える
・15%以上の出血時には
交感神経興奮により重要臓器血流は維持されるが、腸管血流は低下し、腸管粘膜が損傷し、bacterial translocationによりsepsisになっていく
・出血性ショックを判断するのに、頻脈、低血圧の感度は50%、起立性低血圧の感度は90%(仰臥位から立位で1分待って脈拍が30以上↑、収縮期圧が20以上↓)
・急性出血ではHtは変化しない。血球も血漿も同時に失われるから。
(8hr以上たつとRAA系亢進により希釈されてHtが下がる)
・循環血漿量減少時は交感神経興奮により心臓コンプライアンスが低下し、CVP、PAWPが高めになるため、CVPやPAWPから推測されるよりも、もっと循環血漿量減少が進んでいる可能性がある。
・BEは1Lの血液をpH7.4に戻すために必要な塩基のmmol数を表す。-2~+2が正常で、-15以下が持続するとMOFへと進展する
・動脈血乳酸が2以上なら死亡率と相関する。

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