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2014年7月29日火曜日

血管炎について

☆血管炎の分類
・大型血管炎:高安病、側頭動脈炎
・中型血管炎:バージャー病、PN、川崎病
・小型血管炎:(ANCA関連血管炎)MPA、Wegener、アレルギー性肉芽腫性血管炎
         (IC血管炎)HSP、本態性クリオグロブリン血症、MRA
☆症状
・原因不明の発熱:38-39℃、スパイク状
・全身症状:体重減少、全身倦怠感
・臓器症状
 大中型血管炎:
       総頚動脈:眩暈、頭痛、失神
       顎動脈:咬筋跛行
       眼動脈:霧視、複視、失明
       鎖骨下動脈:上肢のしびれ、冷感、易疲労感、上肢血圧左右差、脈なし
       腎動脈:高血圧、腎機能障害
       腸間膜動脈:虚血性腸炎
       冠動脈:AP、MI
       肺動脈:咳、血痰、呼吸困難
 小型動脈炎:
       皮膚:網状皮斑、皮下結節、紫斑、皮膚潰瘍
       末梢神経:多発単神経炎
       筋肉:筋痛
       関節:関節痛
       腎臓:半月体形成性糸球体腎炎
       消化管:消化性潰瘍、消化管出血
       心臓:心筋炎、不整脈
       肺:肺胞出血
       漿膜:心膜炎、胸膜炎
       眼:網膜出血、胸膜炎

☆治療合併症
・カリニ肺炎
 50歳以上で、
 PSL1.2mg/kg/day以上orPSL0.8mg/kg/day以上+免疫抑制剤併用or免疫抑制剤使用+末梢血リンパ球数500/μL以下のいずれかを満たすときは、ST合剤(バクタ)を予防投与する。バクタ1g/日~2gを週2回~4gを週2回投与
・骨折予防
 YAM80%未満、初期大量使用時はTスコアに限らず、活性型ビタミンD3、ビスホスホネートを使う。歯科疾患があればビスホスホネートは使えない。

☆血管炎診断のアプローチ
大型、中型:血管造影CT→バージャー病、高安病、側頭動脈炎
小型:
 IC陽性→IgA上昇ならHSP、クリオグロブリン上昇ならクリオグロブリン血症、RF強陽性ならMRA
 IC陰性→MPO-ANCA陽性ならMPA/AGA、PR3-ANCA陽性ならWG

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