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2022年7月23日土曜日

リンパ節腫脹の鑑別

☆リンパ節腫脹の鑑別
・正常リンパ節は1㎝以下。
・3㎝を超えると悪性の可能性が高い。
・4週以上持続する場合は生検の適応。そうでなくとも、急速に増大、発熱、盗汗、LDH上昇は早急に生検。
・数日で急速に腫脹し有痛性ならウィルス感染、急性炎症。
・数週から数か月、無痛性なら悪性疾患。
・悪性リンパ腫、急性白血病でも急速に増大すると有痛性。
・結核性は無痛性で、徐々に腫脹し長期間変わらない。
・腫瘍性の場合は持続的に増大し、縮小傾向を認めない。ただし濾胞性リンパ腫、indolentリンパ腫では自然縮小することもある。
・フェニトインやメトトレキサートによる免疫抑制が原因のことも。
・感染性リンパ節炎では高熱、上気道炎症状を認める。
・悪性リンパ腫ではHodgkinリンパ腫のPel-Ebstein型発熱
(1週間の弛張熱、2,3週間の発熱)が有名だが稀、体重減少や盗汗、全身掻痒感を認める。
・歯科、耳鼻科領域の炎症で頚部リンパ節腫脹を認める。齲歯やピアス使用の有無の問診を。
・がんの転移は原発巣の問診。
☆リンパ節腫脹を認める主な疾患
①感染症
1)ウイルス性:伝染性単核症(Epstein-Barr virus)、風疹、麻疹、流行性耳下腺炎、水痘、HIV、不特定のウイルス感染症
2)細菌性(ブドウ球菌などによる膿瘍形成)
3)結核性、梅毒、トキソプラズマなど
②感染症以外による反応性
1)自己免疫疾患:全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、Sjögren症候群
2)その他:サルコイドーシス、薬剤性リンパ節症(phenytoinなど)、皮膚病性リンパ節症、血清病、亜急性壊死性リンパ節炎(菊池病)
③腫瘍性
1)リンパ節原発:Hodgkinリンパ腫、B細胞リンパ腫、T/NK細胞リンパ腫
2)リンパ節転移:癌腫(頭頸部癌、咽頭癌、乳癌、肺癌、食道癌、甲状腺癌など)、白血病(特にリンパ性)、多発性骨髄腫
④脂質代謝異常
Gaucher病、Niemann-Pick病
⑤内分泌疾患
甲状腺機能亢進症、Addison病
⑥全身性IgG4関連疾患
cf)
http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse288.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/105/3/105_505/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/124/2/124_153/_pdf/-char/ja

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