☆精巣腫瘍(胚細胞腫瘍)
・原因とリスク
停留精巣
胎児期のエストロゲン曝露
精巣がんの家族歴
AIDS
耳下腺睾丸炎
EBウイルス
・分類
①セミノーマ約70%(精上皮腫)
放射線が有効だが、2次発がん、転移、郭清術が困難になること、を考えると非セミノーマと同様に高位精巣摘除+全身化学療法を行う
②非セミノーマ
胎児性がん約10%
卵黄嚢腫
絨毛がん
奇形腫
・症状
透光性のない無痛性陰嚢腫瘤
腹部大動脈リンパ節転移で心窩部腫瘤
リンパ行性肺転移で呼吸困難、血痰
・病期
Ⅰ期:精巣に限局→高位精巣摘除のみ、マーカーでfollow up
Ⅱ期:横隔膜下リンパ行性転移→高位精巣摘除、BEP療法(ブレオマイシン、エトポシド、シスプラチン)を3週間、縮小後に手術除去、後腹膜リンパ節郭清
Ⅲ期:横隔膜上リンパ行性転移→高位精巣摘除、BEP療法、VIP療法(エトポシド=VP16、イフォマイド、シスプラチン)
・副作用
後腹膜リンパ節郭清による末梢神経損傷で射精障害
セミノーマは若年者に多いので不妊が問題になる
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