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2011年8月2日火曜日

国試ポイント 婦人科

・靱帯
卵巣固有靱帯:卵巣と子宮をつなぐ
卵巣提索:卵巣と骨盤をつなぐ
基靱帯:子宮と骨盤をつなぐ
膀胱子宮靱帯:子宮と膀胱をつなぐ
仙骨子宮靱帯:子宮と仙骨をつなぐ
・子宮動脈は内腸骨動脈の枝で内子宮口の高さで子宮に入る
・尿管は基靱帯の上、子宮動脈の下をくぐって膀胱子宮靱帯を貫く
・月経周期
月経期⑥①→増殖期②③→分泌期④⑤
①月経によりE↓、P↓→FSH↑、LH↑
②FSH↑により卵胞発育→E↑
③E↑↑によりLHサージ→排卵、子宮内膜増殖
④排卵後の卵胞が黄体になり、P分泌
⑤Pは体温上昇、子宮内膜増殖をstop&保持
⑥E↓、P↓により子宮内膜剥離(月経)
・卵胞期、排卵期は精子受け入れ準備:頚管粘液の粘調度↓、けん糸性↑、シダ状結晶↑、アルカリ化(酸性環境の中和)
・黄体期は受け入れ拒否で逆
・続発性無月経
高PRL血症:PRL↑↑、治療はブロモクリプチン(ドパミン作働薬)
第1度無月経:Pで性器出血、治療はクロミフェン(抗E作用薬)
第2度無月経:E,Pで性器出血、治療はhMG,hCG(hMG=FSH,hCG=LH)
卵巣性:第2度、FSH↑,LH↑、治療はEの後にP投与(ピル)で月経起こす(Kaufmann療法)が、Turnerなので妊娠は無理
・PCOS(多のう胞性卵巣症候群):FSH正常、LH↑↑
      LH↑↑                FSH
前駆物質→アンドロステンジオン↑↑(莢膜細胞)→E2(顆粒膜細胞)→E1
アンドロステンジオン↑↑→男性化、卵巣白膜肥厚→クロミフェンだけでは排卵させにくい、E1↑↑で子宮体癌のリスク、治療はGnRHアゴニストでLHを0にした後、hMG-hCG療法、腹腔鏡下卵巣多孔術、挙児希望ないならピル(E+P)で子宮体癌予防
・不妊
男性因子:精子量>2ml、濃度2000万/ml、運動率>1/2、奇形率<1/2
卵管因子:Rubinテスト(卵管通気通水法)
頚管因子:Huhnerテスト(前日性交して翌日精子がどれだけ生き残っているか)
子宮因子:子宮卵管造影
卵巣因子:E+Pで性器出血、LH,FSH↑↑
・不妊の治療
①人工授精:精子を濃縮して子宮に注入(男性因子、頚管因子に)
②体外受精胚移植(IVF-ET):hMG,hCGで排卵させ卵子を取り出して受精させて子宮壁に着床させる
③GIFT,ZIFT:卵子を取り出して受精させ、腹腔鏡で卵管に戻す(pick up障害)
・OHSS(卵巣過剰刺激症候群):hMG,hCG→E↑↑→血管透過性↑→胸水、腹水、血管内脱水→血液濃縮→血栓塞栓。治療は輸液(生食、アルブミン)
・黄体機能不全:流産の原因の1つ、高温相10日以内(正常では14日で個人差なし)、治療はE(クロミフェン)、P(ゲスターゲン)、hMG-hCG
・月経困難
①内膜症:卵巣(チョコレートのう胞)、ダグラス窩(凍結骨盤)にできる異所性内膜増殖、T1T2high、CA125↑
②腺筋症:子宮の内膜増殖、T2low、境界不明、junctional zoneとの境界不明、中に出血、CA125↑
③筋腫:子宮の平滑筋腫、T2low、境界鮮明
治療はLHRHアナログ(ブセレリン、スプレキュア)でLH,FSH下げる、ダナゾール(男性化)、筋腫には核出術や子宮動脈塞栓
・子宮頚癌:SCJ内側の円柱上皮にHPV16,18が感染→扁平上皮化生→扁平上皮癌(85%)、15%は腺癌
細胞診→予想組織診
Ⅰ→正常
Ⅱ→炎症
Ⅲ→軽度異形成CIN1
  中等度異形成CIN2
  高度異形成CIN3(これより上は極性あり→表皮に行くほど角化)
Ⅳ→上皮内癌CIS(極性なし)
Ⅴ→浸潤癌(基底膜が追えない)
治療:
CIN1,2は経過観察
CIN3,CISは円錐切除で診断も兼ねた治療
浸潤癌は基底膜から5mm以上浸潤なら広汎子宮全摘、膣下1/3以上の浸潤なら放+化
・子宮体癌:50~60才の未産婦、閉経後の不正性器出血とくればこれ、閉経なのに肥満でE↑→内膜増殖→癌化
治療:
Ⅰ期(内子宮口にとどまる)→単純子宮全摘
Ⅱ期(子宮頚部に及ぶ)→広汎子宮全摘
ⅢⅣ期(子宮外)→放+化
・良性~境界悪性卵巣腫瘍
漿液性嚢胞腺腫:単房性、中は水、最多
粘液性嚢胞腺腫:多房性、中はムチン、巨大化しやすい
ブレンナー腫瘍:コーヒー豆様細胞
莢膜細胞腫:E産生
顆粒膜細胞腫:E産生、若年者
Leydig細胞腫:A産生
Sertoli間質細胞腫:A産生、若年者
線維腫:良性だが胸水、腹水を伴い重症に見える(Meigs症候群)
類皮様嚢胞腫(デルモイド):3胚葉成分あり、茎捻転起こしやすい、若年者
・悪性卵巣腫瘍
漿液性嚢胞腺癌:CA125>CA19-9
粘液性嚢胞腺癌:CA19-9>CA125
胎児性癌:AFP、若年者
未熟奇形腫:AFP
未分化胚細胞腫:LDH、若年者、精巣セミノーマと同じ病理組織
絨毛癌:hCG
卵黄嚢腫瘍:AFP
明細胞腺癌:明るい細胞、核は真ん中
Krukenberg腫瘍:明るい細胞、核は偏在(印鑑細胞癌)、胃癌や乳癌の転移、DIC起こしやすい、CEA
・腫瘍と間違えやすいもの(若年者)
卵胞嚢胞:PCOSの卵巣
ルテイン嚢胞:妊娠黄体がhCGに過剰反応、妊娠12週以降には消える
チョコレート嚢胞:卵巣にできた子宮内膜症

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