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2013年7月18日木曜日

<腰痛>
☆片側性によるものは尿管結石を考慮。
★red flag(1か月以上持続、50歳以上、安静時痛、ステロイド使用、体重減少、癌、神経症状)ないか聞く。
★FACET(facet=椎間関節の意味)がないか探す。
 ①fructure(脊椎圧迫骨折、骨盤骨折、仙尾骨骨折)
  ・圧迫骨折は高齢者の尻餅で起きやすい。叩打痛ないか⇒あればレントゲン撮影し、叩打痛のところを入念に見る。叩打痛のない圧迫骨折は陳旧性。圧迫骨折あれば整形入院させ、圧迫が進行しないように水平位を保つ。
  ・骨盤骨折があれば必ず造影CTを行い、現在の出血がないか確認する。骨盤骨折は入院。
  ・仙骨尾骨の骨折は保存的に見るしかないので、痛み止めを処方し翌日整形外科受診を指示。
 ②aorta(腹部大動脈の瘤や解離)
  ・移動する痛み、高血圧既往、腹部拍動性腫瘤あれば、腹部エコーを行う。
  ・3割は腹部拍動性腫瘤がないこともある。
 ③compression(ヘルニアや脊柱管狭窄)
  ・夜間痛(脊柱由来の痛みは、筋肉が弛緩する夜中に起きやすい)、痺れ、尻の中央を押すと足先まで痛みが放散(坐骨神経痛)、膀胱直腸障害ないか見る。両下肢の運動も感覚もまだらに障害される。運動だけ完全に障害されるのは脳血管障害。
 ④epidural abscess
  ・腰椎の手術歴+DM+発熱では常に考慮する。ワーファリン使用中の血腫の時もある。
  ・全身状態が悪い時や採血してCRP2ケタやWBC上昇あれば入院させる。ロセフィン(セフトリアキソン)2gを生食100mlに溶いて30分で投与を1日1回。
 ⑤tumor
  ・体重減少、乳癌や前立腺癌既往あれば入院させてMRIを行う。
  ・腰椎の左右のpedicleが消えていれば骨転移の可能性あり。
☆FACETがなければ急性腰痛症(脊柱起立筋の筋膜炎や棘間靭帯炎etc)としてケンタン(ロキソプロフェン)60mg1錠とムコスタ(レバミピド)100mg1錠を疼痛時頓服で処方する(腎機能低下あればカロナール(アセトアミノフェン)100mg3錠、透析中であれば逆にケンタンで良い)。暖めて動けるなら少々痛くても動くようにして、硬いベッドは避けるようにと指示する。
☆シップはインテナースシップ1袋など。かぶれるという人にはインテバンクリーム1%50mlやスミルスチックを処方する。

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