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2011年4月3日日曜日

国試ポイント 神経

・上眼窩裂→3,4,6,V1
 内耳孔→7,8
 頚静脈孔→9,10,11
・舌咽神経麻痺→障害側に舌が引かれるカーテン徴候
 副神経麻痺→対側への頚部回転障害、同側肩の挙上困難
・レンズ核の前が尾状核、後ろが視床
・尾状核→舞踏病
 線条体(尾状核+被殻)→パーキンソニズム
 レンズ核(被殻+淡蒼球)→アテトーゼ
 視床下核→バリスムス
・上位MN障害→痙性、DTR↑、筋萎縮-、Babinski、クローヌス
 下位MN障害→弛緩性、DTR↓、筋萎縮+、線維束攣縮
・痙性麻痺:錐体路はspasticity(折りたたみナイフ)、錐体外路はrigidity(歯車様)
・前索→温痛覚、後索→深部覚、側索→錐体路、側角→自律神経
・小脳症状
 半球:運動微調整→運動失調、構音障害、企図振戦、眼振、測定障害、変換運動障害
 虫部:バランス→筋緊張低下(脊髄入力)、Romberg陰性失調(前庭入力)
・劣位頭頂葉障害→身体失認、左方視空間失認、病態失認、着衣失行
 優位頭頂葉障害→Gerstmann症候群(左右失認、手指失認、失算、失書)
・JCS
 覚醒→1意識清明とは言えない、2失見当識、3名前生年月日が言えない
 刺激で開眼→10普通の呼びかけで、20大きな声や揺さぶりで、30痛みで
 痛み刺激→100払いのける、200手足を動かす、300無反応
・GCS
 Eye Opening→4spontaneous、3to speech、2to pain、1none
 Verbal response→5orientated、4confused conversation、3inappropriate word、2incomprehensible word、1none
 Motor response→6obey、5localize、4withdraw、3abnormal flex、2extend、1none
・テント切痕ヘルニア→同側動眼神経麻痺、対側片麻痺
 小脳扁桃ヘルニア(大孔ヘルニア)→呼吸停止、意識障害
・筋電図
 筋原性:low voltage,short duration
 神経原性:giant spike
 MG→waning(漸減)、EL→waxing(漸増)
・髄液検査→まず脳に占拠性病変がないかチェックすること。Jacoby線の高さ(L4)で穿刺
 圧:75~150、蛋白:45以下、糖:BSの2分の1~3分の1
 MS→IgG↑、oligoclonal band、ミエリン蛋白
 GBS→タンパク細胞解離
・Arnold-Chiari:胎生期に脊髄の端が脊椎にくっつく→下に引っ張られる→小脳扁桃ヘルニア→水頭症
 合併症:小児は脊髄髄膜瘤(中に神経あり)、二分脊椎(中に神経なし)、成人は脊髄空洞症(傷害される順:温痛覚→前角→側索)
・SAHの原因
 動脈瘤(80%)→Acom,IC-PC,MCA分岐部
 AVM(10%)→けいれんが先行
 もやもや病→過換気で徐波化
・SAHの合併症:急性水頭症、脳血管攣縮(発症4~14日)、NPH(尿失禁、痴呆、歩行障害)
・NPH→MRIでPVL、治療はVPシャント
・脳内出血
 被殻 病巣共同偏視、対側片麻痺
 視床 鼻先凝視、対側感覚障害
 橋 pin point pupil,ocular bobbing(垂直性眼振)、意識障害
 小脳 激しい嘔吐、歩行障害
・脳梗塞
 血栓症→TIA反復:ICA系は一過性黒内障、片麻痺、VA系は左右移動性の片麻痺、複視、回転性めまい
 塞栓症→MS、af、左房粘液腫、IEが基礎疾患
 血栓溶解療法は発症3h以内に
・パーキンソン病:振戦、無動、固縮、姿勢反射障害
 特発性はL-dopa有効、症候性はL-dopa無効、症候性→動脈硬化、クロルプロマジン、ハロペリドール、スルピリド、メトクロプラミド、マンガン、CO
 治療:ブロモクリプチン(D2作動薬)から始める、L-dopa(up&down,突然の中断で悪性症候群)、アマンダジン(インフルエンザA治療薬)、トリヘキシフェニジル(抗コリン薬)
・ハンチントン:AD、CAGリピート、尾状核萎縮、治療はハロペリドール
・アルツハイマー:老人斑(βアミロイド沈着)、神経原性変化(タウ蛋白リン酸化)、初期は抗ChE薬が有効
・MSA=小脳症状+自律神経症状+Parkinsonism
 OPCA→小脳症状中心
 Shy-Drager→自律神経症状中心
 SND→Parkinsonism中心
・machad-Joseph:最も多い脊髄小脳変性症。AD、CAGリピート、びっくりまなこ
・ALS:上位MN+下位MN障害。ただし外眼筋麻痺はない。
・Werdnig-Hoffmann:下位MN障害、AR、floppy infant、線維束攣縮、陥没呼吸、シーソー呼吸、予後不良
・Kugelberg-Welander:下位MN障害、10才くらいに発症、神経原性だが近位筋萎縮、予後は良い
・Kennedy-Alter-Sung:下位MN障害、XR、CAGリピート、アンドロゲン受容体異常で女性化
・Wernicke脳症:重症つわり、慢性アル中→B1↓→急性出血性上部脳炎(外眼筋麻痺、小脳性運動失調、意識障害)
・MS:増悪と寛解を繰り返す中枢神経の脱髄、球後性視神経炎(ラケット暗点)、MLF症候群(Ⅵ-PPRF-MLF-対側Ⅲ、左は外転できるが眼振、右は内転しない)、レルミット徴候(頚前屈で背部電撃痛)、髄液はIgG↑、oligoclonal band、ミエリン蛋白
・Devic:視神経と脊髄の急速な脱髄
・ADEM:急性1回だけの中枢の脱髄。原因はウィルス、ワクチン
・細菌性髄膜炎
 新生児→GBS、大腸菌、黄ブ菌→すぐにABPCとゲンタマイシン
 幼児→インフルエンザ桿菌
 成人→肺炎球菌
・ウィルス性髄膜炎→夏はエンテロ(エコー、コクサッキー)、冬はムンプス
・髄液検査:細菌性→好中球上昇、ウィルス性→糖正常、結核性→ADA上昇、Cl低下、フィブリンネット
・髄膜炎合併症:7,8麻痺、正常圧水頭症、SIADH、下垂体機能低下症、Waterhouse-Friedrichsen(髄膜炎菌→敗血症→副腎不全)
・ヘルペス脳炎:急性出血性壊死性側頭葉炎
・CJD:急速に進行する痴呆(数ヶ月~2年)、PSD(周期性同期性放電)
・BSE:BSE牛を食べた若年者に発症、PSDなし
・SSPE:亜急性硬化性全脳炎、変異麻疹ウィルスが原因、発熱なし、性格変化、知能低下、ミオクローヌス、PSD、髄液中の麻疹抗体陽性
・GBS:マイコプラズマ、カンピロバクターの先行感染→末梢神経の脱髄→下肢から上行する弛緩性麻痺。髄液はタンパク細胞解離、GM1ガングリオシド抗体
・Fisher:外眼筋麻痺、小脳失調、四肢DTR消失(GBSの重症型)
・Charcot-Marie-Tooth:AD、運動神経のpolyneuropathy、腓腹筋の筋萎縮→逆シャンペンボトル
・家族性アミロイドニューロパチー→表在感覚、自律神経障害。肝合成トランスサイレチンの異常→アミロイド沈着。治療は肝移植
・糖尿病性ニューロパチー→深部覚、自律神経障害
・周期性四肢麻痺→原因は男のバセドウ、原発性アルドステロン症、RTA、Batter。ストレス、運動、飲酒、食事のあとに起こる。
・悪性症候群:L-dopaの中断、D2ブロッカー→発熱、発汗、筋強直、意識障害。治療はダントロレン、ブロモクリプチン、生食
・筋緊張性ジストロフィー:AD、成人発症、筋原性だが遠位筋優位、急降下爆撃音。胸鎖乳突筋萎縮、白内障、DM、前頭部はげ、無精子症、AVblock、知能低下、grip myotony、percussionmyotony
・MG:血中Ach受容体抗体、テンシロン試験+、waning、20%に胸腺腫(前縦隔腫瘍→TTT)、Dペニシラミンやアミノ配糖体はNMJからのAch遊離阻害。治療は抗ChE薬(ネオスチグミン、ピリドスチグミン)
・Eaton-Lambert→肺小細胞癌、VGCC抗体、癌治療で改善
・急性硬膜外血腫:骨折→中硬膜動脈の破綻→lucid interval(意識清明期あり)、凸レンズ型血腫、治療は開頭血腫除去術
・急性硬膜下血腫:硬膜下経静脈の破綻、骨折は少ない、脳挫傷が多い、lucid intervalなし、三日月型血腫、治療は開頭血腫除去術
・慢性硬膜下血腫:老人、アルコール、外傷→慢性に片麻痺と痴呆、治療は穿頭洗浄

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