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2012年2月3日金曜日

公衆衛生 間違えやすい問題

公衆衛生 間違えやすい問題

以下の文章は◯か×か。
(1)ヘルシンキ宣言には患者の人権擁護が含まれる。
(2)出生前診断は両親の同意のみで可能である。
(3)生殖細胞の遺伝子治療には文部科学大臣の承認が必要である。
(4)国民生活基礎調査では有病率がわかる。
(5)癌性疼痛緩和の薬物投与は時刻を決めて投与する。
(6)死後12時間経過した死体の瞳孔は透視できない。
(7)開発途上国の感染性下痢には静脈内輸液投与が推奨される。
(8)患者調査には医療費についての調査が含まれる。
(9)患者調査は通院および入院患者を対象に行われる。
(10)市町村保健センターは健康増進法に基づく。
(11)癌の二次予防は罹患率の低下を目標とする。
(12)患者対照研究では要因曝露の有無別に疾患発生状況を調べる。
(13)治験は介入研究の一つである。
(14)未熟児養育医療は市町村の業務ではない。
(15)身体障害者手帳は保健所が交付する。
(16)3類感染症で届出が最も多いのはコレラである。
(17)1類感染症で発生報告があるのはペストである。
(18)高齢者の自立度の低下がよく見られるのは排泄である。
(19)国際生活機能分類では心身の構造の異常を能力障害と呼ぶ。
(20)日本脳炎患者を診断した場合は保健所に直ちに届け出る。
(21)3才2ヶ月のASDの治療費が1割負担なのは、母子保健法と障害者自立支援法に基づく。
(22)精神保健福祉センターは都道府県および政令指定都市に設置される。
(23)医師は在宅患者の点滴を看護師に指示できる。
(24)訪問診療は介護保険におけるサービスである。
(25)理学療法士は手工芸指導を行う。
(26)介護福祉士は身体介護を行う。
(27)検査前確率と検査後確率の差が大きい検査ほど有用である。
(28)ある疾患の可能性を除外するには特異度の高い検査をすべきである。
(29)指導医が「この検査が陰性ならSLEは考えにくい」と言った。この検査の特異度は高い。
(30)高脂血症に対する薬物療法で最も重視すべき患者アウトカムは血清脂質値の正常化である。
(31)100ml/日の日本酒摂取は虚血性心疾患の危険因子ではない。
(32)1500歩/日相当の身体活動は虚血性心疾患の危険因子ではない。
(33)租税制度は社会保障の1つである。
(34)精神科病院数は10年前と比べて減少している。
(35)病院の一般病床数は減少している。
(36)100床以上の病院が増加している。
(37)大気中のフロン増加は感染症の拡大をもたらす。
(38)大気中のフロン増加は温暖化をもたらす。
(39)大気中フロンの増加は酸性雨の増加をもたらす。
(40)ヒスタミンによる食中毒は腐敗した魚が原因である。
(41)腸炎ビブリオ食中毒の潜伏期間は10~20時間である。
(42)腸炎ビブリオ食中毒はエンテロトキシンによる。
(43)フグ毒は肝臓と卵巣に多い。
(44)二酸化炭素には環境基準が設定されている。
(45)食中毒の原因物質として一番多いのは肉類である。
(46)労働者の健康管理は労働基準法に基づく。
(47)許容濃度は化学物質の有害性の量的比較に用いられる。
(48)許容濃度は管理区分を決定するための指標である。
(49)胃潰瘍患者のヘリコバクター・ピロリの検査は三次予防である。
(50)うつ病患者の社会復帰は三次予防である。
(51)ニコチンは脈拍数を増加させる。
(52)淋病を診察した医師には届出義務がある。
(53)覚醒剤中毒患者を診察した医師には届出義務がある。
(54)有機リン中毒では口渇、縮瞳、発汗が見られる。
(55)溶接作業ではじん肺を起こす。
(56)有機溶剤を扱う部屋に換気扇を設置するのは作業管理である。
(57)スキューバ浮上後に意識障害、感覚運動障害をきたした。治療は低体温療法である。
(58)チェーンソーによる局所振動障害の症状は溶血性貧血、レイノー現象、感覚障害がある。
(59)欧米と比較して薬剤価格が安い。
(60)感度を高くなると特異度は低くなる。
(61)健康日本21は2次予防を重視している。
(62)1才~4才の死亡原因は不慮の事故が多い。
(63)糖尿病は死因の第10位以内に入っている。
(64)特別介護老人施設は老人福祉法に基づく社会福祉法人である。
(65)生活保護は社会福祉法に基づく。
(66)トリアージタッグでは自立歩行可能なら青である。
(67)医師法には療養指導は含まれない。
(68)メタンフェタミン(覚醒剤)患者を診察した医師には届出義務がある。



解答
(1)◯
ヘルシンキ宣言:人体実験での被験者の権利、インフォームドコンセントの保証
(2)×
出生前診断は重篤な遺伝性疾患の可能性が高い時に、両親の希望があれば行う。
(3)×
厚生労働大臣
(4)×
国民生活基礎調査:世帯対象、無作為抽出、所得、年金、保健、介護、有訴者に関する調査、3年に1回、サンプルなので有病率はわからないし、自覚症状のある人の割合を調べているだけ。
(5)◯
緩和ケア:除痛は完全に取り除く、薬効が切れる前に再投与するので投与時刻を決める、原発巣がわからなくても転移巣による疼痛にも行う
(6)×
死体反応:
体温1℃/hr↓、死斑15h、死後硬直20h,角膜混濁40hがピーク
スタートは死斑と死後硬直が3h、角膜混濁12h(開眼時は2h)
(7)×
針が使い回しされるので危険。経口投与が望ましい。
(8)×
(9)×
患者調査:医療機関を対象、無作為抽出、平均在院日数、入院/外来受療率に関する調査。患者対象ではない、サンプルなので医療費はわからない
(10)×
市町村保健センター、保健所は地域保健法に基づく。
健康増進法は健康日本21を推進するための法律。
(11)×
二次予防は早期発見、死亡率の低下を目標とする。罹患率は一次予防の目標。
(12)×
患者対照研究:
再生不良性貧血患者を多く見ている医者がベンゼンが原因ではないかと気づく
→患者と同じ性別、年齢の人を無作為に抽出して比較する
(13)◯
治験=薬剤の治療効果に関する介入研究
(14)◯
未熟児養育医療のような高度な医療は保健所が担当。
(15)×
身体障害者手帳の交付は福祉事務所
(16)×
結核30000万人
4桁→O157、HIV
3桁→ツツガムシ、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、梅毒、レジオネラ
2桁→コレラ、マラリア
日本脳炎は高齢者4人
(17)◯
1類で発生したのはペストのみ
(18)×
自立度=寝たきり度。問題の意味は、「排泄が低下すると寝たきりになるか」。
寝たきりになる要因で最も大きいのは、歩行障害。
(19)×
国際生活機能分類ICF(WHOによる障害の分類)
機能障害=構造機能の異常、片麻痺など
能力障害=個人生活でできなくなること、片麻痺で階段昇降不能など
社会的不利=社会参加の制約、片麻痺で休職など
(20)◯
1~4類は感染症法に基づき直ちに保健所に届け出る。
4類は動物が媒介する感染症。
(21)×
健康保険法と障害者自立支援法
(22)◯
センターは基本市町村、例外は、精神保健福祉センター、医療安全支援センター、救急医療情報センターで都道府県と政令指定都市
(23)◯
(24)×
老人訪問看護制度では、
依頼をうけたかかりつけ医が指示をして、看護師が訪問看護時に点滴を行う。
医療行為は医療保険の適応になる。
(25)×
理学療法士は身体運動を回復させる治療体操、電気刺激、マッサージ、温熱を行う。
(26)◯
介護福祉士もホームヘルパーも介護を行う。
介護福祉士は国家資格で患者自宅以外の医療機関、介護施設でも介護を行う。
ホームヘルパーは国家資格ではなく、家事援助を含む介護の場は患者自宅に限られる。
(27)◯
(28)×
(29)×
スクリーニングは感度が高い検査、確定診断は特異度が高い検査
(30)×
心筋梗塞、脳梗塞の発症が下がることを最も重視すべきである。
(31)◯
純アルコール20g/日以下はHDL-cholを上げるので虚血性心疾患予防になる。
日本酒は15%くらいなので、1日15gとなり、危険因子ではない。
日本酒1合は180mlなので、純アルコールで36g
ビール中ビンは500ml(5%)なので、純アルコールで25g
1日日本酒1合、ビール中ビン1本くらいまでが許容範囲。
大量飲酒は純アルコール150g/日以上
(32)×
電車通勤の人で7000歩/日くらいにはなるらしい。運動不足。
(33)×
社会保障は保健(公衆衛生)、保険、福祉(バリアフリー、生活保護→所得保障)。
租税制度は社会保障を実現するためのもの。
先進国で日本だけが、社会保障費の国庫負担割合が低下、社会保障費が公共事業費を上回っている。日本の公共事業費は日本以外のサミット参加国の公共事業費総額よりも上。日本の公共事業費を欧米並みに下げれば、国民医療費を全額無料にできる。
(34)×
(35)◯
(36)×
精神科病院、診療所は増加
病床数は減少
病院は大きくないと維持できないようになり、100床以上の病院が過半数
(37)◯
(38)◯
CO2、メタン、フロン、オゾン→温室効果ガス→温暖化→水面↑→湿地帯↑→マラリア↑
フロン→オゾン層破壊→UV↑→白内障、皮膚癌
UV↑はNO2→光化学オキシダント(オゾン、アルデヒド、PAN)↑→光化学スモッグ
(39)×
酸性雨はNOx,SOxが原因
(40)◯
青魚のヒスチジンが細菌によってヒスタミンになる。
(41)◯
(42)×
エンテロトキシンはブドウ球菌
(43)◯
ちなみにフグ毒、ブ菌食中毒は耐熱性
(44)×
二酸化炭素は京都議定書。環境基準はない。
(45)×
カキによるノロウィルスが多い。食中毒はヤマなのでしっかりと!
(46)×
労働安全衛生法
(47)×
許容濃度は、
日本産業衛生学会の勧告で法的拘束力はない
すべての労働者に健康被害を及ぼさない濃度
週40時間労働として算定されるので24時間曝露される大気汚染や室内汚染には使われない
毒性の強さを反映したものではない(吸収経路、代謝経路も加味される)
(48)×
管理区分は管理濃度をもとに厚労省が決定し、管理区分2,3では事業主に対し改善義務が生じる。許容濃度と異なって法的拘束力がある。
(49)×
(50)◯
一次予防は病気にならない、二次予防は早期発見と治療、三次予防はリハビリ
(51)◯
たばこは血管収縮でIUGR、脈拍数増加、発がん
(52)◯
STDは届出義務あり。HIV、梅毒、淋病など。
(53)◯
覚醒剤、シンナーは麻薬ではない。麻薬及び向精神薬取締法には入らない!
(54)×
有機リンはChE阻害でAch↑
口渇はない。けいれんがある。
発汗は交感神経支配だが節後線維の伝達物質がAchなので発汗も見られる。
逆にホルネルでは発汗低下。
(55)◯
溶接ではじん肺と電気性眼炎を起こす。
(56)×
労働衛生管理には作業管理、作業環境管理、健康管理の3つがある。
換気扇設置は作業環境管理。
(57)×
潜函病
減圧→血中のN2が気泡化→血流循環障害→筋肉痛、関節痛、脊髄梗塞、脳梗塞、肺胞破裂
N2を追い出すために高圧酸素投与、ショック改善に輸液を行う。
(58)×
溶血性貧血はなく、肘、手首の関節変形。
血流障害によるレイノー、末梢神経障害、肘や手首の変形が症状。
(59)×
薬剤価格は高い。患者も医師も新薬を使いたがる。
(60)◯
ROC曲線を見れば感度が上がると1-特異度も上がる、つまり特異度は下がる。
(61)×
健康寿命の延伸なので、1次予防
(62)×
0~4才:先天異常
5~9才:不慮の事故
10~14才:癌
15~39才:自殺
40~89才:癌
90~99才:心疾患
100才~:老衰
(63)×
糖尿病は10位以内に入っていない。
(64)×
老人福祉法ではなく介護福祉法(社会福祉法人ではある)
(65)×
生活保護法
(66)◯
青:自立歩行可能
赤:呼吸数30以上、爪2秒以上、指示に従えない
黄:青、赤以外
(67)×
含まれる
(68)×
覚醒剤は麻薬及び向精神薬取締法には含まれない。知事に届出をすると守秘義務違反になる。(市民として警察に通報するのは普通にありだろう。しかし義務ではない。)

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