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2013年7月19日金曜日

<吐血、下血>
☆色と出血部位
 ・真っ黒⇒上部(PUGa/D、緊急内視鏡)
 ・暗赤色⇒下部(憩室出血は腹痛なし、右or左下腹部痛は憩室炎、CTで憩室ないなら虚血性腸炎、クラビット100mg5錠分1処方し帰宅)
 ・真っ赤⇒直腸潰瘍(長期臥床、E入りキシロカインを含んだガーゼを直腸に充填し帰宅)、痔核(陥頓による痛みがなければヘモレックス軟膏2g処方し帰宅)、肛門周囲膿瘍(痔瘻ないか造影CTをすること)、裂肛(ヘモレックス軟膏2g処方し帰宅)
☆20代前後ならクローン病(+腹痛、下痢)やUC(+腹痛)も(どちらも高齢者でもピークあり)。血沈とHbのチェック。
☆初期対応
 ・普段より血圧低下、洞性頻脈あればルートは2本確保し、ラクテック+チチナ1A+リカバリン1A、オメプラール1A+生食100ml静注。
 ・モニター装着、血ガスでHb/Lac/pH/BEチェックして、ふらつき/頻脈/起立性低血圧/Hb低いならRCCオーダーと輸血同意書。
 ・NGで上か下か(鼻出血でも黒色便になるし、NGでも胃からか鼻からかは分からない、慢性出血で嘔吐を繰り返しての吐血はMalloryWeisse症候群の可能性あり)
 ・基本は緊急内視鏡。
 ・入院になるならCA19-9とCEA/ピロリ抗体/クロス血/入院時採血セット/ECG/胸写/入院時指示。
☆緊急でないならゆっくり病歴(最終食事時間、喫煙、アルコール)、身体所見(明らかな下血なければ直腸診と便潜血)、憩室炎で下腹部痛あるときは炎症反応上がる(なければ憩室症)。

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