国試ポイント 循環器
・胸管:長鎖脂肪酸/CM→腹腔内乳び槽→大動脈裂孔→後縦隔→左静脈角
・Forrester分類→急性心不全の治療方針
1:CI>2.2、PAWP<18→正常
2:CI>2.2、PAWP>18→血管拡張薬、利尿薬
3:CI<2.2、PAWP<18→輸液
4:CI>2.2、PAWP>18→カテコラミン、血管拡張薬、IABP、LVAD、PCPS
・Kussmaul徴候:吸気時にかえって頸静脈怒張が増強
・奇脈:吸気時に10mmHg以上血圧が低下
→Kussmaul,奇脈ともに収縮性心膜炎、心タンポナーデ、重症喘息
・ばち指→チアノーゼ性心疾患(TOF,Eisenmenger)、慢性肺疾患(肺気腫、肺膿瘍、気管支拡張症)、肺癌、肝硬変、クローン病、UC、細菌性心内膜炎
・脈
絶対性不整脈:af
大脈速脈:AR,PDA
小脈遅脈:AS
二峰性脈:HOCM
・心音
Ⅰ音増加:MS,Volume↑
Ⅰ音低下:MR,Volume↓
Ⅱ音増加:AR,PR、血圧↑
Ⅱ音低下:AS,PS、血圧↓
Ⅱ音分裂
単一Ⅱ音:TOF,Eisenmenger
固定性分裂:ASD,ECD(呼気も吸気も幅広く分裂)
奇異性分裂:LBBB、AS(ⅡAが遅れる)
Ⅲ音:MR,DCM、心不全、健康若年
Ⅳ音:AS,HOCM、心不全
・OS:MS
・拡張早期過剰心音(心膜ノック音):収縮性心膜炎
・拡張中期クリック(click&murmur):MVP
・雑音最強点:2RSB→A弁、2LSB→P弁、3LSB→Erb(AR雑音)、4LSB→T弁、第5肋間鎖骨中線上→M弁
・逆流性雑音:汎収縮期→MR,VSD、漸減性(ぜんげんせい)→AR
・拡張期雑音:低調性(ランブル)→MS、高調性(灌水様、blowing)→AR、全ての拡張期雑音は異常
・連続性雑音→Ⅱ音にかぶさる雑音:PDA、Valsalva洞動脈瘤破裂
・AS,ARの雑音は前屈位で↑、MS,MRの雑音は左側臥位で↑
・GrahamSteell雑音:MSによるPR雑音
AustinFlint雑音:ARによるMS雑音
CareyCoombs雑音:MRによるMS雑音
・ECG:1mm=0.04sec、PQ→5mmまで、QRS→2.5mmまで、QT→10mmまで
・K↑→T↑、K↓→T↓、K/Ca↑→QT↓、K/Ca↓→QT↑
・右軸偏位→Ⅰが負、左軸偏位→aVfが負
・RA肥大→V1P↑、LA肥大→V12相性P、RV肥大→V1 R>S、LV肥大→V1S+V5R>35mm
・心内膜下虚血→ST↓、全層性虚血→ST↑、心筋壊死→異常Q
・RCA:SAN、AVN、後下壁→Ⅱ,Ⅲ,aVf
LAD:前壁中隔→V1-V4
CX:側壁→Ⅰ,aVL,V5,V6
・小児の心筋梗塞→川崎病とBWG(LMTがPAから出る)
・異型狭心症→Caブロッカー(βブロッカーは禁忌)、発作時ST↑、PTCAはしない、診断はAchやエルゴノビンで冠動脈攣縮を起こして冠動脈造影
・AMIのマーカー:Mb(1hr-)→CK,トロポニンT(3hr-)→赤沈(1日-)
・AMIの急性期合併症
心破裂:突然意識消失し脈が触れない
心タンポナーデ:エコーでfree space
VSD:突然の収縮期逆流性雑音と肺水腫、LAD(前壁中隔梗塞)
乳頭筋断裂:突然のMR雑音と肺水腫、RCA(後下壁梗塞)
・AMIの慢性期合併症
心室瘤:1ヶ月以上の持続性、冠動脈支配に一致しないST↑
ドレスラー症候群:交叉免疫で胸膜炎、発熱
・徐脈性不整脈
SSS→flatが長い
AVブロック 1度:PR>5mmのみ、
2度:Wenckebach型:PRが次第に延長してQRS脱落
2度:Mobitz2型:PRは一定だが突然QRS脱落
3度:完全房室ブロック、PP一定、RR一定だがPRバラバラ、大砲音
脚ブロック QRS>3mm、RBBB→V1でM型QRS、LBBB→V5でM型R(前枝は左軸偏位、後枝は右軸偏位)
・頻脈性不整脈
上室性:QRS<2.5mm→PAC(一発)→PSVT(RR一定)→af(RR不定)、WPWで起こしやすい
心室性:QRS>2.5mm→PVC(一発)→VT(RR一定)→Vf(RR不定)、Brugada、LQTで起こしやすい
・WPW症候群:Kent束、Ebstein奇形に合併、shortPQ,wideQRS,δwave
・LQT症候群:Ca↓、K↓、抗精神病薬、Ia型抗不整脈薬、Jarvell-Lange Nielsen(AR、聾+)、Romano-Ward(AD、聾-)
・Brugada症候群:遺伝性、RBBB+ST↑
・不整脈の治療
HRを下げる:Caブロッカー、βブロッカー、ジキタリス
ジキタリス禁忌:HOCM、AVブロック、WPWのaf発作
Caブロッカー適応:①血管拡張→異型狭心症、高血圧、レイノー ②AV伝導抑制→PSVT、af ③心収縮力低下→HOCM
上室性頻脈:キニジン、プロカインアミド、ジソピラミド(Ⅰa)
心室性頻脈:リドカイン、メキシレチン(Ⅰb)
VT,VfにはDCshock
LQT,BrugadaにはICD
SSS,Mobits2型、3度AVブロックにはペースメーカー>アトロピン、イソプロ(β刺激)
・IE:急性→黄ブ菌、慢性→緑連菌、人工弁→表皮ブ菌、尿路→腸球菌
Osler結節(指先の有痛性結節)、爪床出血斑、人工弁によるものは有熱期でもope
・左房粘液腫:体位で変わるMS様雑音、IL-6により発熱、WBC↑、赤沈↑
・心タンポナーデ:ウィルス、癌、SLE、尿毒症、AMI、大動脈解離、心臓手術、Beckの3徴(静脈圧↑、動脈圧↓、心拍動↓)、奇脈、Kussmaul徴候
・急性心筋炎:コクサッキーB、風邪様症状→胸痛、心不全症状、冠動脈支配に一致しないST↑
・急性心膜炎:コクサッキーB、SLE、ドレスラー症候群、癌、尿毒症、心膜摩擦音、 冠動脈支配に一致しないST↑
・慢性収縮性心膜炎:心膜の石灰化、瘢痕化、奇脈、Kussmaul徴候、右心不全、蛋白漏出性胃腸症、心膜ノック音、右室圧曲線でdip&plateau
・先天性心疾患で新生児期に心不全なし→ASD、TOF
・新生児期にPGE1→PA、TGA、HTHL(PTHと覚える)
・新生児期にBAS→TGA1、TA、TAPVR(TTT)
・血管手術(シャント、BAS、血管置換)は新生児期に行う
・シャント
Blalock-Tauusig→鎖骨下動脈と肺動脈シャント
Glenn→上大静脈と肺動脈のシャント(TOF)
Fontan→上下大静脈と肺動脈のシャント(TA)
・肺動脈絞扼術→VSD、ECDで肺血流を下げてEisenmangerを予防
・チアノーゼ性先天性心疾患
①TOF:単一Ⅱ音、3LSBで収縮期駆出性雑音(弁下部なので2LSB→3LSB)、多血症、脳膿瘍
②TGA:新生児期にBAS、根治はJatene(AoとPAを入れ替える)
③TA:Fontan手術
④HLHS:新生児期にPGE1で動脈管維持
・非チアノーゼ性心疾患
①ASD:右右右(右室肥大、右脚ブロック、右軸偏位)、心室中隔の奇異性運動、心不全やIEはない
②ECD:ASD+VSD+MR、右右左(右室肥大、右脚ブロック、左軸偏位)、左室造影でgoose neck sign
③VSD:乳幼児期に自然閉鎖あり
④Valsalva洞動脈瘤破裂:2,3LSBで連続性雑音
・DCM:除外診断、心エコーでBB'ステップ
・HOCM:半分はAD、Brockenbrough現象(PVCの後に休止期があると普通はCO増加、脈圧増加だが、HOCMでは脈圧低下)、ASH、SAM、A弁の収縮中期半閉鎖、心筋の錯綜配列
・HOCMの駆出性雑音が増加→Valsalva手技、立位、カテコラミン、血管拡張薬(∵Ao圧低下でLV-Ao圧較差↑)
・大動脈解離:原因は動脈硬化かMarfan
上行Aoに解離あり→StandfordA→人工血管置換、Bentall(AR+のとき)
上行Aoに解離なし→StandfordB→降圧療法(βブロッカー)
・大動脈瘤:AR→AR合併、弓部→嗄声、胸部→アダムキービックス動脈閉塞、腹部→腎動脈分岐部より末梢、腹部の拍動性雑音
・大動脈瘤の治療:直径5cm以上、切迫破裂(痛い)のとき→人工血管置換術
・悪性高血圧→①血圧が常に130以上②眼底検査キースワグナー4度(うっ血乳頭)③腎不全(悪性腎硬化症)
・ASO:動脈硬化のある老人、ひじ、ひざより中枢、治療はPTA
・TAO(バージャー):喫煙歴のある若年男性、ひじ、ひざより末梢、遊走性静脈炎合併、治療は腰部交感神経節切除術
・ASO,TAOの診断→API(Ankle Pressure Index)、動脈造影
・ASO,TAOの重症度:Fontaine分類1度 冷感、2度 間欠性跛行、3度 安静時疼痛、4度 潰瘍壊死
0 件のコメント:
コメントを投稿